喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

原子力発電所のまち

2010-04-09 | ブログ
 四国で唯一の原子力発電所をかかえるまち、伊方町。
原発を建てて約40年。

 先日、愛媛新聞にそんな記事が載っていました。
原発を建てたことで、長年にわたり税収、交付金、雇用などで恩恵を受けてきました。
しかし、人口減少や高齢化は進み、農漁業も苦しい状況。

 『伊方原発関連の町収入は、1995年度に57億円でピーク。
それ以来下がり続け、2009年度には半分の29億円。
2010年度からは、プルサーマル発電受け入れで、今後5年間で26億7000万円の配分。

 今年2月末現在の伊方町人口は、1万1765人。
2005年の3町合併から5年間で10%をこす1300人が減った。
2000年と2005年の人口減少率は、愛媛県内でトップ。

 今から5年後(平成27年度)のふるさとの児童・生徒数の予想では、
二名津小学校、13人。
三崎小学校、39人。
佐田岬小学校、18人。
そして、3小学校を合わせた三崎中学校は、68人。(現在、81人)
平成30年には、三崎中学校は37人と予想されている。

 町内の農地については、
2008年段階で、約25%にあたる605ヘクタールが作り手のいない耕作放棄地。
 この荒れた畑をイノシシが寝ぐらにし、人里に出てきている。

 減り続ける原発マネーと経済効果。苦しい地場産業。』


 たいへんな状況だということがわかると思います。
しかし、なげいていても出るのは、ため息ばかり。
お金も人も出てきません。
 では、地域に住む私たちは、何を考え・どう行動していったらいいのでしょうか?

 それは、まちがいなく誰かにたよるとか、何かにたよるという道ではないと思います。
私たち一人一人ができることをしていく、という自立心が必要です。
一人一人が自立心をもった上で、つながりをつくっていく。
まさに「地域力」がためされています。

 「喜久家プロジェクト」は、こうしてスタートすることになったのです。
ふるさとあっての自分ですから。

                        岬人(はなんちゅう)


木から学ぶ ☆

2010-04-09 | ブログ
 部活動指導をしていて想うことがあります。

 明日は、南レク杯ソフトテニス大会があり、通信を出しました。
次のようなことを書きました。


 『「強くなる」ということ。

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ!」
そんな想いで、この冬場をがんばってきた。
そして今も、家での自主練習を続けている者もいる。

 すばらしい花は、すばらしい実を結ばせる。
すばらしい花は、すばらしい葉っぱがあるからこそ。
そして、そのすばらしい葉っぱができるのは、
目に見えない土の中で、すばらしい根があるからなのだ。
そこを絶対に忘れてはいけない。

 すばらしい根を張るために、
あたりまえのことを、例外なくあたりまえにやりきる。
あたりまえのことを、よりよく進化させていこうとする心が大切なのだ。

 強くなるということは、とびっきりのことをやっていくことではなく、
あたりまえからの1枚1枚の積み重ねなのだ。』

 
 最近、いろいろな面で、つくずくこう想うのです。
目に見えないところの大切さ。
地道な努力を積み重ねる大切さ。

                             岬人(はなんちゅう)