喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

倉田茂先生(八幡浜高等学校)の贈る言葉 つづき

2010-04-10 | ブログ
 「枠の中で光り、枠の中で輝け☆」のつづきです。

 『一人は寂しい、本当の仲間作りは苦しい。
苦しさは我慢できるが、寂しさは我慢できない。
人生の中で苦しいこと、楽しいことは多い方がよいが、悔しいこと、悲しいこと、寂しいこと、空(むな)しいことは、できるだけ少ない方がよい。

 枠の中にいるときは、枠の外に出たがり、枠から出なければならない時に、不安で出られない者が多い。
枠の中で自分を生かせ、仲間を作れ、思い出と感動をいっぱい残せ…そして感謝せよ。

 努力しないと感謝できない。
感謝しないと努力できない。
みんなに「ありがとう」と言える努力ができ、感謝できる多くの人が周りにいることが幸せなのである。
 幸せだから感謝するのではなく、
感謝しているから幸せなのである。

 努力には夢があり、感謝には幸せがついてくる。

 よい家庭でよい子は育つが、強い子は外でしか育たない。
 野鳥はある期間以上は、小鳥を巣におかない。
カワセミの親は、子をいよいよ巣立ちさせる2日前からピタリと餌づけをやめてしまう。
小鳥たちは、自ら餌を探さなければならないことを知る。
そして意を決して飛び立っていく。
その小鳥たちの姿を、親鳥は遠くからじっと見守っている。

 期待と優しさをもって…。』


 いかがですか?
部活動において、よい結果を残せた方がいいにこしたことはありません。
でも勝ち負けだけにこだわるがあまりに、中学校部活動で大切なことを忘れてはならないと思っています。
 
 三崎中学校の子どもたちは、人生において大切なことを一つずつ身につけています。
 そしてその一つ一つが、テニスプレーを成長させていくと、
私は(私たちは)、信じています。
 
                    岬人(はなんちゅう)

 

倉田茂先生(八幡浜高等学校)の贈る言葉 1

2010-04-10 | ブログ
 私が尊敬する八幡浜高等学校陸上部の倉田先生が、この春の陸上部卒業生に贈った言葉を紹介します。

 
「枠の中で光り、枠の外で輝け☆」
 
 人は人と共に生きて人である。
 家庭・学校は、子どもを枠の中に入れて、枠の中での生活やルールを習得させる場所である。
しかし、いつまでも枠の中で生活せよというのではなく、枠から外に出るため、
枠の外での生活をスムーズにする能力を向上させるために枠の中で生活するのである。
枠の中の環境で最低限必要なことは「安心」と「愛情」である。
安心は、安らぎと安全であり、愛情は存在の承認である。
安心がなければ不安であり、愛情がなければ不満である。

 枠の中の生活で大切なことは「優しさ」と「約束」である。
優しさが他人への思いやりであり、約束がルールの厳守である。
「枠の中の生活が厳しい」、「ルールがわずらわしい」と逃げだそうとするが、
よい習慣は強制的、威圧的であっても身につけなければならない。
 「躾(しつけ)は、お躾(しつけ)である」
 「よい習慣は、能力に優る」
 「よい性格は、才能を超える」
「強くなろう!」という部員同士の「約束」が部活動を充実させるのである。

 ルールは守るのではなく、ルールが自分を守ってくれる。
交通道徳や交通ルールが道路上での我々を守ってくれているのである。
またルールが人生を楽しくさせてくれる。
スポーツルールがスポーツを楽しくさせるように、社会のルールが人生を楽しくさせてくれるのである。

 基本的生活習慣、社会性、道徳心は、何よりも優先して身につけさせなければならない。
 

南レク杯ソフトテニス大会をふりかえって☆

2010-04-10 | ブログ
 多くの方に気にかけていただき、応援していただいている三崎中学校ソフトテニス部です。

 Aクラス(3年生)女子参加84ペア。三崎中から3ペア参加。
 Bクラス(2年生)女子参加58ペア。三崎中から2ペア参加。

 全ペアが、1回戦突破。
船山・西谷ペアと井上・梶原ペアが2回戦まで突破。
 今回のねらいは、「自分はできる!、という強い気持ちで2人のテニスをする」ということでした。
ミスして落ちこまず、攻められて投げ出さず、最後まで笑顔で、声かけあって自分たちのテニスをすること。
どんなときもしっかりと自分の力で立ち続ける強さをめざしています。

 昨年をふり返ってみても、この時期の大会で思ったような結果が出せず、帰ることが多かったです。
それでも、くやしさをバネに、自分たちができることを1つ1つ積み上げていくしかありませんでした。
子どもたちは、しんどかったと思います。がんばっても、がんばっても目に見えるような結果がなかなかついてこず。
 でも最後の八西総体では、地味なテニスで優勝を手にしたのです。

 今年の子どもたちも似ているところがあります。
進歩したことは、昨年以上に自分たちのできたこと、できなかったことをしっかりと受けとめ、目が輝いているということです。
 本当に、すばらしいと思います。

 日本一細長い佐田岬の田舎の少女たちは、ソフトテニスをとおして、少しずつ少しずつ
生きる強さを身につけています。

                  岬人

 

木が教えてくれること

2010-04-10 | ブログ
 「木が教えてくれること」ということで、またすてきなコメントをいただきましたので
紹介します。

 
 ありすさんより。
 「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ!」
これは、マラソン選手、高橋尚子選手の言葉ですか??
 全くその通りですよね!!
この意味は、冬に葉を落とす木のように上が育たないときには、下の部分が育っているということでしょう。
 大切なのは、先っぽについている葉っぱの部分ではなく、
土の中に埋まって一番強いエネルギー源の根です。
私と岬人さんの考え方は、共通なところが多いですよねっ!!
明日の大会がんばってくださいねっ!!
宮本さん・塩崎さんのペアの調子はどうですか?
天候に恵まれるといいですねっ!!

 おかけやさんより。
「木が教えてくれること」 
 何の木だったか忘れましたが、
「○○の木は、空に伸びる高さと同じ分の深さ、
枝を広げる分だけの広さ、
土の中に根っこを伸ばしている」
というお話を聞いたことがあります。

 何か物事が進んでいくとき、自分が前に表に出ているとき、
ふと「足元は確かか?」「中身がともなっているか?」
と振り返ることがあります。
 木は、「INVISIBLE」の大切さを
教えてくれますね。

 本当、すばらしいお二人のコメントです。
多くの経験・お考えをお持ちのみなさんが、こうしてコメントしていただくことで、
内容が木の根のように、より深く、より広くなっていきます。
 ありがとうございます。

 佐田岬の三崎に「あこう樹」という天然記念物の巨樹があります。
ぜひ見に来てみてください。

 あこう樹のお話は、またのときに。

                         岬人