喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

友、遠方より来たる

2010-05-02 | ブログ
 社会教育・そして喜久家プロジェクトを始めて、
知りあいの数と範囲がずいぶんと広がりました。
それは、私にとって狭い自分を広げるたいへん大きなきっかけになっています。

 昨日は、親友がご夫婦で佐賀県より来てくれました。
生まれは、佐賀。名は、徳島と言います。
国立大洲青少年交流の家に勤めていたとき、
徳島さんは、国立阿蘇青少年交流の家に勤めていました。
研修で知りあい、彼のバイタリティーに魅せられ、
それ以来私の大好きな一人です。

 彼は、今佐賀県庁で文化財を担当しています。
勤勉で努力家、それでいて新しい発想と行動力がある実にすごい人物です。
将来はきっと佐賀県の教育界をリードするか、
子どもたちと共に生きるすばらしい師として人望をあつめることでしょう。
 奥さまは、佐賀市の小学校の図書館司書。
佐賀県では、すべての公立小中学校に司書が配置されており、
学校間で互いに図書の貸し出し連携・協力ができているということを聞きました。
これは、全国でも先進的な取組のようです。
佐賀は、昔も今も教育に力を入れ、人間づくりを進めているのでしょう。
すばらしいですね。

 久しぶりの友との再会は、
いろいろな話に花が咲き、あっという間に時間が過ぎていきました。

 再会の場所は、三崎港フェリー乗り場前にある
有名なスナック「銀河」。
地元のめずらしい海の幸を用意してくれて、
徳島ご夫婦も大満足のようでした。



 

組織とは?

2010-05-02 | ブログ
 私たちは、日々さまざまな組織に属しています。
家庭から国にいたるまで。
これを合わせて国家といいます。

 私が属している組織のひとつに、
年輪塾というものがあります。
実にすばらしく、これまでにもブログで紹介してきました。

 塾長の若松進一さんから、
以下のようなメールをいただきました。 

『あちらこちらの組織が一抜け二抜けと会員が減っているのに、
わが年輪塾ネットは、会員が増えていくとは嬉しい限りです。

 組織に何かを求めると、
何かを与えてくれない組織は見放してしまいます。

 わが小さな組織は、組織からは何も与えられない組織ですが、
求めようとするとするならいくらでも求めることができる、
人間主体の組織だと思います。

 人と人とが結び合い、
組み合わせが自由で、無数な人間ネットワークです。』

 
 アメリカ35代大統領のJF.ケネディーが、
1961年の就任演説で以下のような名言を残しました。

『あなたの国家が、あなたのために何をしてくれるかではなく、
あなたが、あなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。』

 写真は、若松さんの人間牧場で行われた、
「年輪塾、二宮尊徳セミナー」の様子です。
実に学びの多いものでした。

 



カンボジアからの便り

2010-05-02 | ブログ
 カンボジアから便りが届きました。
今、アジアを旅している鈴木恭平君からです。
恭平君は、この3月末まで6ヶ月間、喜久家で活動してくれました。
農林水産省の「田舎で働き隊事業」として希望して来てくれたのです。
実に、行動的で未知なる雰囲気を持った若者でした。

『こんにちわ。
いつもお世話になっております。
きょうへいです。
 今はカンボジアのシュムリアップにいます。
昨日、アンコールワットを見てきて、明日にはバンコクに戻ります。
アンコールワットはとても壮大でした。
友達は感動していましたが…
僕はというと大して感動もせず、カンボジアの女性に魅了されていました。
日本人以外でもきれいな女の人はいるんだなと思いました。

 カンボジアでは小学校に通っていないような幼い年齢の子どもたちも働いていま
す。
これ1ドル買ってくださいとずっとついてきます。
僕は1度も子どもたちから買ったことはありませんが、
いつも交渉が終わった後にはありがとうと言うようにしています。
そうするとこわばっていた顔も笑顔になります。
貧困はあるけれども、
どこの世界でも笑顔はいいなと実感しました。

 カンボジアと日本では働くことの価値観が違うような気がします。
こっちの人は働ける喜びを感じている感じがします。
仕事中にハンモックで寝てしまうドライバー
仕事中に上半身裸で酒を飲みながら働くホテルマン
超笑顔で僕の息子をメジャーで計る人
いろんな人がいます。

 世界遺産は僕にとってなんの価値もないけれど、
人々の笑顔は何倍も何十倍もの価値があります。
人と話せる喜び
働く喜び
生きる喜びを感じているように感じます。
こんなに楽しんでいいんだ

 僕が日本に帰ったときにはもっと日々の日常を楽しめるのかもしれません…
こんなことを思いました。

 長武さん報告書本当にありがとうございました。
僕の長々としたメールを読んでいただきありがとうございます。
では、また連絡しますね。』

 今すぐにでも、カンボジアに飛んでいきたくなるような便りです。
最近、外国へ出て行く日本の若者が減ってきたと聞きます。
アジアは、バックパッカーにとって最後の地域だといわれています。
 恭平君を見ていると、さまざまな価値観を、
どんどん吸収しています。
「若い者は、旅をしよう!」

 うれしいものです。
この地球のあちこちで、知りあいが生活していると実感できることが。

                   岬人(はなんちゅう)