喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

三日月と金星のランデブー

2010-05-17 | ブログ
 星のように輝く天体の中で一番明るいのが金星です。
星座を形作る星々の中で一番明るい、おおいぬ座の「シリウス」と比べると、なんと最大で20倍もの明るさになります。

 金星を見つけるには、時期さえまちがえなければ、何の工夫もいりません。
今年2010年の春から夏にかけては、日没30分後(午後7時ごろ)に西の空のやや低いところを眺めればすぐに見つかります。
 1回見ただけではあきたりない、金星はそんな天体です。
 空の色は時間に応じて変化し、見る場所によって地上の風景もまったく異なるので、
金星は観察するたびに別の表情を見せ、さらに他の星の存在が天体ショーを盛り上げます。

 とりわけ人気が高いのは、1か月に1度のペースで見られる
「三日月との接近」。
 とくに昨日5月16日は、細い月が金星にくっつきそうなほど近づきました。
東南アジアでは、金星が月に隠される「金星食」が見られたようです。
今年見られるすべての天文現象の中でも屈指の美しさと言われています。

 昨夜、我が家では家族そろって、このすばらしい天体ショーを見ました。
みんな、あまりの美しさにため息声でした。
 
 これを誰かに伝えたいと思い、知りあいの松山の人に連絡したところ、
家からは見えないとのこと。
 こちらの環境のすばらしさと、それが子どもたちに与える影響のすばらしさを話してもらいました。
 田舎ってけっこう、良いところもあるんです。

 そしてその人のすばらしいところは、
わざわざ車を走らせ、見えるところまで行ったというのですから驚きです。
さらにこれを娘にも見せてあげたいと思い、連れに引き返したそうです。
 この感性に感動しました。

 田舎の夜を楽しみませんか。
間もなく、ホタルの時期です。

                  岬人(はなんちゅう)

もう一つの佐田岬ふるさとウォーク2010

2010-05-17 | ブログ
 先日15日、さわやかな五月晴れのもと、
第12回佐田岬ふるさとウォーク2010が行われました。
 この時期は、ちょうどミカンの白い花が咲き、
その香りで岬全体が包まれるとてもすばらしい頃です。
 
 そんな中を古い町並みや生活を感じさせる道を通りぬけ、
瀬戸内海と宇和海の大パノラマを見ながらのウォーキングは、
さぞかし心地よいものだったと思います。 
 
 途中、何人もの参加者とすれちがい、
「どうですか。」「がんばってください。」
などの声をかけました。
 みなさん、明るくさわやかな表情で応えていただき、
ゴールをめざし、歩き続けられました。
 
 そんな様子を見ていると、感慨深い思いがこみ上げてきました。
実は、この日に先立ち「もう一つの佐田岬ふるさとウォーク」を行っていたのです。
現在、中学校3年生の特別支援学級を担任しています。
 人の役に立ち、喜んでもらえるのがとても好きな生徒で、
日々ボランティア活動を多く行っています。
 
 今回の佐田岬ふるさとウォークにあわせて、一緒に話し合い、
コースのゴミ拾いをすることになりました。
名づけて「ごみゼロ運動会」。
 何日間かに分けて、三崎のゴール手前何キロかをゴミ拾いしながら歩きました。
「ゴミのないきれいな道を気持ちよく歩いて、喜んでもらえたらいいね。」
それが、生徒と私の願いでした。
私たちだけの「もう一つの佐田岬ふるさとウォーク2010」。
 
 それゆえ、当日参加者の喜ぶ様子を見るたびに、何とも言えないうれしい気持ちになりました。
参加者のみなさんからたくさんの喜びをいただきました。

 ありがとうございました。

                   岬人(はなんちゅう)