秋山好古

「まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている。」
これは、司馬遼太郎が書いた坂の上の雲の書きだし。
物語は、松山から始まります。

　今朝、道後の鷺谷を歩いていたら、主人公の一人、秋山好古のお墓を見つけました。
何と、あれほど有名な方のお墓ですが、小さくて全く目だちません。
ぜいたくをせず、シンプルな生き方をめざした好古らしさかもしれません。

　好古は、日本の陸軍騎兵を育成し、日露戦争で史上最強のロシアコサック騎兵を破りました。
ロシアは、日本と比べて国家予算、兵力が十倍近い超大国でしたから、これは奇跡なことでした。

　退役後は、故郷の松山に帰り、私立北予中学の校長を務めました。
現在の県立松山北高校です。

　当時、陸軍大将、教育総監を務めた人物が、
田舎の小さな中学校の校長になるのは異例のことでした。

　故郷にいかに貢献するか、好古の生き方を通して大切なことを学びました。