喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

八幡浜小中合同学習発表会

2011-01-22 | ブログ
今日は、特別支援学級の子どもたちの発表会がありました
情緒障害、知的障害がある子どもたち。
この子たちを分かろうとすることが大切です。

感じ方、考え方のものさしは、人それぞれたくさんあるんです。
自分のものさしだけで計ろうとすることはまちがいです。
それを改めて感じました。

私が関わっているのは、中学三年の男の子。
練習では、ほとんどミスなくこなしていました。
本番は、ホールいっぱいのお客さんを前に、ココロがゆれ動きわざとおちゃらけをしたり。
今までの一生懸命な練習が。
発表後、本人もそれをまずかったと振り返っていました。

発表会の最後に、中学三年生4人のあいさつがあります。
彼もこのあいさつを何回も練習してきました。
そして、その時がきました。
会場の目は、彼にくぎづけ。
シーンと静まりかえります。

 うつむきながら、小さな小さな声でしたが、とつとつと語りはじめました。
中学校を卒業したら、親元を離れ、進学し寮生活を考えていること。
そこでの生活は、自分のことは、自分でがんばらなくてはいけないと思っていること。
そして、就職したいということ。
一生懸命に語りました。

私の胸にこみあげてくるものがありました。
彼を知っている方やお母さんは、涙を流されていたと聞きました。

「みんなちがって、みんないい。」

改めてそう思えました。