
6月の札幌の街はアカシアの白い花が咲いて、甘い芳香に包まれる。
明治時代に渡来した時にはアカシアと呼ばれたが、後に本来のアカシアが
輸入され、区別するためニセアカシアと呼ばれるようになったと言う。
何だかインチキ詐称

西田佐知子『アカシアの雨がやむとき』、石原裕次郎の『赤いハンカチ』も、
札幌をロマンティックに歌ったアカシアは、全てこのニセアカシアのこと。
ニセでも何でもアカシアが咲くこの季節、風にハラハラ舞い落ちる小さな
花のシャワーを浴びて歩くのが好きで、思わず知らず気分は西田佐知子


















アカシアの雨がやむとき 作詞:水木かおる
アカシアの雨に打たれて このまま死んでしまいたい
夜が明ける 日が昇る 朝の光の その中で
冷たくなった 私を見つけて あの人は
涙を流して くれるでしょうか
アカシアの雨がやむとき 青空さして 鳩が飛ぶ
むらさきの 羽の色 それはベンチの 片隅で
冷たくなった わたしの抜け殻 あの人を
探して遥かに 飛び立つ影よ

















陰々連綿と続く“恨み節”。西田佐知子の気だるい歌唱が何とも魅力的で、
今も季節限定で思い出す、懐かしい一曲です。