4月18日(日) 白山東面台地山スキー 日帰り 行動時間 12時間 天候はれ
地図
フラック4:MTBデポ、道路印:とりつき、2570m:アイゼン歩行、黄色:スキー滑走
今シーズンのビック山スキー
往復40km MTBに林道歩行、スキーシール歩行、アイゼン歩行そしてスキー滑走と
行動時間12時間の山旅となった白山東面台地の山スキー
針ノ木岳ヤマクボ沢か白山かと悩んだが14日、16日の雪で針ノ木岳は新雪がかなり
溜まっていると思い雪崩が気になり白山に決めたが白山東面斜面は期待通りの大斜面だった。
土曜日の昼過ぎに家を出て前日現地到着、夕方4時30分林道入口へ
下りてくる人がいないかと思ったら、一人林道の入り口で自転車の準備をしている人が
明日の準備らしいが、あと二人も自転車をガードレールに付けて温泉へ行ったらしい。
明日はこれで4人は山を目指す人が、これは心強い。なんと話していたら一人徒歩で
下りてくる人が何か情報を聞けないかと話しかけたらかなりがけ崩れがあり2個目の
トンネルで出口が雪崩で塞がってると・・・
どんな感じか私も明日の準備をしてスキー靴を履いてMTBで林道を走る。
林道に入ってすぐに谷から雪崩の跡がこれは全然除雪がされてないなーと
もう少し進むが崩落を越えればまた道路が見えているのでMTBが使える
これなら林道12km、1時間あればとり付きまで行けるかなと明日の出発を
4時にしてしらみずの湯に入り道の駅で寝た。
これが大誤算だった。
予定通り林道を4時に出発
ヘッドライトと自転車の灯りで視界良好で進む。
30分くらい経つと二人降りてくる人が、林道は除雪されているものと思って入ってみたいで
数か所の雪崩の後でこの先もずっとあるので早めに諦めた人だった。
ある意味正しい判断をした人達だったかもしれないが私は下見済みなのでこれくらいは想定内だった。
2個目のトンネル雪崩もそれを越えれば道にはまだ雪がないから大丈夫と進むが
間名古谷の橋を越えて北斜面の林道で本格的な雪の道路に、ここまでもかなり雪崩、倒木と
越えてきたが重たい荷物を背負っての自転車漕ぎ限界になり2台デポしていた場所の少し下へ
私もここへ自転車を置いた。
とり付きまでまだ4.2km、歩くしかない。先へ進むとテントを張っていた2人組に
出合い、一人は先に歩いてた。もうこの時はあたりは明るく遠くに白山が見えていた。
<林道から見えた白山>
この時点でとりつき5時の計算が雪にやられて大誤算
私の読みも甘すぎだったが・・・
なんとか6時30分とりつきの場所へ
YASUHIROのマウンテンワールドで見た写真通りでこれ登るのて感じだった。
小白水谷と転法輪谷の台地へ入るにはこれを登るのが一番だー
これを初めに見つけた人は本当にスゴイだからこうやった私も来れるのだ。
<東面台地から大倉山>
昨年の秋に下見で平瀬から登った登山道の大倉山
あの山でも立派な山だが今日はさらに上へ
ガーミンのコロラドを見ながら登りやすい斜面を見つけて登る。
<大自然を歩く>
山スキーならではのルート
自分が決めた道を登る。
この辺りは非常に元気で自然を満喫して快調だったが・・・
<やっとこさ見えて来た剣ヶ峰と御前峰>
ここで先行者3名を確認
3人とも転法輪谷を登っている。谷歩きは景色が見えないので私はこのまま
まっすぐ台地を登ることに!
ここからルートを誤り意外と大変だった。
もっこり山を結局二つ越える事になった。これで元気を使い果たし・・・
<究極の選択で結局転法輪谷へ廻る>
ここまで来て結局、転法輪谷へ入った。
剣ヶ峰の鞍部へ入る谷は途中でシール歩行出来なくなったらあんな斜面で
アイゼンを付けるのは困難だと思いシール歩行ができそうな転法輪谷へ入ったのだ。
谷の上部で足が進まない。ふと下を見ると5番手の人がみるみる迫ってきて
谷を登りきった鞍部で追いつかれた。聞くと5時に登り始めたそうで
1時間詰められているのでスゴイ。
すっかり意気消沈して、山頂のまでの稜線は途中アイゼンを付けてフラフラで登りきった。
<山頂の証拠写真>
意識が飛んでいて途中気が付かなかったが、北アルプスが良く見えてるじゃん
たぶん剱岳も確認、薬師岳も焼岳まで
山頂に立たなかったら見れない景色 あきらめないで登った甲斐がある。
<雪に埋もれた室堂>
この景色も見たかったが、風も強く頂上はカッチカッチなのですぐにアイゼンのまま
スキーを付けれる安全な場所まで下りた。いつもなら山頂からスキーで降りたい気分だが
今日はなぜが気合いが入らなかった。
それもそのはずここまでもうすでに8時間以上の行動、行動食の補給もここまであまり
摂っていないのでハンガーノック気味
それでも大斜面を前にしてアドレナリンが少しだけ分泌
<アドレナリン分泌の斜面>
体がいうこと聞かないがこの斜面だけは少し元気に!
雪はモナカ状で表面が硬く中に少し柔らかい雪 体にキツイがなんとか滑りきる。
東面斜面に下りてきたら最悪の雪で全然曲がらない
ここでやっと休憩カレーパンを食らい最後の山の景色を堪能
飲み物は1.5L全部飲みきってしまった。
まだ雪や林道の雪解け水があるからいいか!
あとは下るだけ
下部はさらに気温が上がり雪はザラメでスキーは滑りやすく。
快調にとりつきまで来た。
途中林道で、犬連れの白水の山小屋の管理人さんを追い抜き
やっとMTBデポしたところまで下りてきた。後は惰性で下りるだけ。
<こんなとこや>
<あんなとこ>
<そんなとこ>
試練を乗り越え林道入口へ到着
下りて来た時はもうしばらく山スキーはいいやと思ったが帰りの高速で
体力も回復してきて元気になり、また行こうと思えるように
今回総合力を試される山旅で計画、ルート判断、体力とまだまだ鍛錬が必要と痛快
勉強が必要だーまだこの先10年は続けていろいろな所へ行ってみたいと思う。
帰ってきて山スキーのカリスマYASUHIROさんも白山東面台地に入っている事を
知りお会いできなくでとても残念でした。朝3時に出発していれば話せたかもしれないので
これが今回とても悔やまれた。
転法輪谷を登る先行者3人のバトル私も加わりたかった。