こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

ウォーターメロングループ 「クール・ミュージック」 '84

2006-10-30 11:07:21 | 音楽帳
土曜日、ジャニス2で、ウォーター・メロン・グループの「クール・ミュージック」を買った。1500円の値のところ、200円引きで1300円になった。



最近、プラスティックスのCDやら、トシ中西関連のCDも再発されている。

実は、このアルバムを初めて聞いたのは、FM東京で1984年に企画モノとして放送された「菊池武夫プレゼンツ”BeCool”」だった。
何かの展覧会フェアの広告用の番組だった。未だに、私はそのカセットを大事に持っている。
この放送は、結局のところ、スネークマンショー、というか桑原茂一が制作をしたものであって、名選曲家の茂一ちゃんの選んだ、「クール」な曲たちの間に、伊武雅刀たちの演じる「クール」な芝居が差し込まれていた。

イントロ、伊武さんの語りに続けて、、B-52'Sの「DeepSleep」と言う名曲(デヴィッド・バーンのプロデュースした「メソポタミア」に入っている曲)が始まる部分がえらくカッコよかった。

ブライアン・フェリーの「What A Wonderful World」や、マルコム・マクラレンの「マダム・バタフライ」に混じり、このウォーター・メロン・グループの曲が何曲か放送された。

***

20年ぶりに、アルバムとして「クール・ミュージック」を通して聞いたが、自分が予想したような感動は無かった。
唯一好きな曲は、マーティン・デニーの曲に、カメラのシャッター音のサンプリングをかぶせたカバー曲「クワイエット・ヴィレッジ」だけだった。

まあ、期待外れではあった。

***

しかし、トシ中西が、プラスティックスを解散させ、なぜ、このようなユルイ エキゾチックサウンドの方向に向かったのかはナゾであったし、未だにナゾである。
プラスティックスは、大好きであったが、当時、高校生の自分には、この緩さは理解できなかったし、トシちゃんがやるべきものではないように思った。



だが、「電子音楽イン・ジャパン」を読むと、このエキゾチックへの憧憬は、トシちゃん自身の意思であって、それを、プラスティックスに導入しようとしていたらしい。それに反発した、他のメンバーとの確執から、プラスティックスは解散に至ったというのが、どうやら真相である。

個人的には、トシとチカには、もっとテクノした方向で、音楽をして欲しかったのだが。
実にもったいないことである、と未だに自分は思っている。
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10月29日 日曜日 冬へ ~「ThomasKoner/NUUK」~

2006-10-29 12:59:07 | 音楽帳
しばらく、死んだように沈黙していた。

独り暮らしに移行して、すっかり現実のほうがリアリティがあって、ネットの世界を離れていた。
こういうブログというものも「ねばならない」と思ったら終わりである。
何も仕事でやっているわけじゃないし、誰かに見てもらおうという野心があるわけじゃない。
これからは、無理せず、きままに更新していこう。
その蓄積が、何かになればいいのだから。

***

昨日、久々に御茶ノ水~神保町を時間かけてうろついた。
「神田古本まつり」だった。
意外に早い季節にやるなあと思った。
もっと寒い時期にやっていた気がするから。

「古本まつり」「酉の市」というと、師走が近づいて気がする。

まつりの日ということで、ジャニスも、割引セールだった。
ジャニスは最近レンタルしていない。
ジャニス3の焼けたビルはいつのまにか撤去されて、野ざらしの更地になっていた。
元々ジャニス3は、若造の店員で、パンクやしょーもない日本アーチストばかり趣味の悪い曲をかけたり、趣味の悪いCDを置いてあるので好きではない。

ということで、ジャニス2へ。

***

偶然発見したレンタルオチのCD。

ThomasKonerという人のNUUK(ヌーク)というCD。



ジャケットにそそられた。
見るからに冬の光景。
寒い音のアンビエントな感じがした。
早速、試聴すると、予想通りの音。

ブライアン・イーノの「オン・ランド」を想起させる。
あのレコードの数曲で吹いていた風の風景に近い。
しかし、イーノよりも、もっと穏やかで静かな世界だ。

ひたすら、冬の広大な、大地を吹きさらす風の音がする。
そこに、長い低いアンビエントな、メロディにもならない音が聞こえる。
それは、彼方の地の何かを伝えるように。

***

帰って、ネットで調べてみた。

【エレクトロニック・アートの祭典<Ars Electronica>で大賞を受賞したThomas Konerの<Mille Plateaux>からのおそらく3枚目。Chain Reaciton、Force Incで活躍した伝説的テクノ・ユニット、Porter Ricksのメンバーでソロとしても評価の高い彼であるが、今作では冷え切ったアンビエンスを鳴らしている。思わず吸い込まれてしまいそうな雪景色、そのなかでしんしんと鳴り響く音、それらを印象させる音。グリーンランドの風景を映し出した2つの映像が元というからあまりにも繊細。】

この寒さは、グリーンランドだったのだ。
このCDには、DVDがついている。そこにもそういった寒い映像が納められているようである。

***

今日は、晴れていて、まだ秋の日・・である。
しかし、この音の響くこの部屋だけがグリーンランドしている。
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10月14日 土曜日 引越しもヒト段落・モディリアニ・渋谷・大竹伸朗・秋

2006-10-12 16:47:53 | スケッチブック
やっと、ひとまず、引越しもヒト段落した。
とはいえ、まだまだ段ボールだらけだが。
自分の居場所をやっと見つけた感じか・・。

***

更新をしないうちに、誰も来なくなったブログ。
ここでも、独りの優雅な時間を過ごそう。
他者を意識しない、自分だけのメモ。

***



久々に大竹伸朗さんのこのコラージュをネットで発見した。
実際は、昔、買った本に載っていて、衝撃を受けたのは大学生の頃か。

来週から、都美館で、ついに個展が始まる。

***



MZ師・ハブ噛み師匠と「ピカソとモディリアニ展」を渋谷・ブンカムラに見に行く。
ブラック、カンディンスキー、ミロ、レジェもあり、刺激を受けた。

渋谷には久々に行った。
スケベオンナがたんまり歩いていた。



***

渋谷のはずれを恵比寿に歩いていくと、謎の生き物のペンキ画を発見。



大竹伸朗的である。彼は、町を歩いて、ゴミを漁り、それを元にして、独自の世界を作っていく。
私も、こういう嫌いな町も歩かねば、毒のあるゴミに出会うことも出来まい。

***



この夜、聴いているのは、ジョン・ハッセルの「Solaire」という6:55の曲。
くりかえし・くりかえし。

***

この西尾久という静かな「クワイエット・ヴィレッジ」の夜には、似合う。
都市の中のいなか=ヴィレッジ。

***



精神が分裂した私は、その一方で、さっき、中島史恵のMpegを見ていた。
形的には好きだ。
随分と年を取った気もするが。
形状的には、なかなか良い。

***

Quiet Villageの夜は、まだまだ続く。
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さようなら、愛する猫たちよ。

2006-10-09 10:16:44 | 写真日和
10月7日 土曜日 ついに、草加市を脱出!
25年目にして、私は、都電の走るゆったりした街、荒川区西尾久に引っ越した。

草加を去る際に、何よりも、唯一ココロ残りは、4匹の猫たちに、お別れをいうことだった。

まあ、近いから、いつでも会えるのではあるが、日々一緒に過ごした4人たちの元気を心から祈るばかりだ。
人間なんてものより、猫たちの幸せこそが重要だ。

***

【1号】コチャコちゃん


10年も一緒に暮らしながら、最後まで気を許してもらえなかった。
多分、それが野生の猫というものだろうが。
まみちゃんの母猫として、11年も生きている。
元気でね。

【2号】まみちゃん(やんまみ・まみやん)


私の10年来の相棒である。
大阪から帰ってきた96年4月に、コチャコの中からニュル~ッと出てきた時からのつきあいだ。
最近、夜遊びを覚えて、帰ってこない夜がある。
やさしいから、変な人についていかないようにね。

【3号】ミケちゃん<手前>

かわいそうに、昨年生まれてすぐに、妊娠してしまった。
最初は、ぷっくりしたコロコロした可愛い子だったのに、子育てで、すっかりやせてしまった。
ちゃんとコドモだけでなく、自分もご飯を食べるように。

【4号】子パンダ<奥>
オスの元気そのものの子パンダ。
春に生まれて、ミケの栄養をすっかり吸い取って、ミケちゃんよりもあっという間に大きくなっちゃいました。
自分のことばかりじゃなくて、お母さんのことも大事にしなさいよ!

***

草加の家は去るが、みんな元気で長生きしてくれることを、ココロから祈っています。
時折は遊びに行くからね。これからもよろしくね。
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10月1日 日曜日 荷物整理の日々

2006-10-01 23:27:24 | 雑記帳
金曜日 29日に正式に引渡しを終え、家が、僕のモノになった。

土曜日 疲れたのか、起きたら午後の2時だった。そこから、荷物整理を始めた。
随分と前から、今回は準備をしていたのに、それでも、この40年の荷物を全て整理する訳だから、容易では無い。
作業をしながらは、ラジオに限る。
ラジオを聴きながら、荷物を段ボールに詰めていく。
しかし、自分の荷物の多さにあきれる。
「モノを捨てる技術」という本があるが、資本主義において、個人が自動的に手に入れてしまうものは、余りに多すぎる。
自分には、捨てる技術が無い。
そもそもこういう社会には不似合いなのだ。

***

10月1日 日曜日 今日も、起きたら11:30だった。
どこにも行けず、ひたすら荷物整理をする。

箱に詰めては、段ボールに、入っているものを記載していく。

レコード、カセット、Video、CD、小物、本、雑誌・・・・・

秋というのに、クーラーを付けて、それでも汗を書いて、どろどろになって、作業を続ける。

***

22:00やっと一息ついて、お風呂に入る。
3日間入っていなかった汗とほこりを落とし、伸び放題のひげをそり、湯につかる。
10月7日 土曜日の引越しまで、日が無い。
焦って、今日、かなりの作業をしたが、まだまだだ。

***

次第に、またひとり暮らしが始まることに、不安と寂しさがよぎってきた。

思わず、大好きな、吉田美奈子さんの「頬に夜の灯」を聴く。

「すれ違う人、色とりどり、
輝く灯に、頬を染めたら、
一番好きな、あなたのため、
わずかだけど、
愛を送ろう。」
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