「断捨離」「終活」というコトバを普通に使う人々と、素直に同調できない。
どうしても、そこからは距離を置きたい。そんなひねくれた性分がある。
しかし、その割には、半世紀超溜め込んできた本・雑誌がカビ出した事に驚き、
これを契機に半世紀に得てしまった物品の「棚卸」を昨年から始めた。
過去を再び、今自らの体内に照射して精査させ、再生させる作業。
自分の心身はイカれてしまい、昨年末休職した。
どこにいってもカオスの東京。
そこと地方都市を行きかいながら働き、既に心身は限界であった。
202020202020・・・と呪文のように騒ぎ、五輪・観光立国なぞに向かって破壊されゆく東京。生まれ育った街の破壊に反対なのに、その渦巻きに巻き込まれていく心身は悲鳴を上げていた。
本・雑誌がカビ出したように、自分の心身もサビつき出していた。
そこにコロナがやってきた。
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・・・休んだからといって心身の疼痛がすぐに癒えるわけはない。
しかし今後このような機会はもう無いだろうと、痛みの合い間を縫って、物品の「棚卸」を行い出した。
想い出主義の自分が溜め込んだゴミ屋敷にあるもの。
それはさまざまだが、昨日はぶらさがったままでカビ臭くなった衣類を、選別してゴミ袋に入れた。
また、昨年から始めたビデオテープ、カセットテープ起こし。
もう見聞きしないものは捨て、それ以外・好きだったモノをデジタルに変換している。かき集めてみると、やはりカビやヨレヨレが迫り、途中で切れてしまったものも多い。
昨日は、ビデオテープに録音した「細野晴臣 2001年音楽の旅」の起こしに取り組んだ。
NHK-FMで2001年に放送されたものだが、2時間×4回分と時間が長かったが、ビデオテープに録音していたので安定した音質だった。また、一方では、「電気グルーヴのドリルキングアワー」の120分カセットテープを・・・。
とビデオデッキとラジカセが毎日、大活躍して働いている。
ビデオもカセットもアナログゆえ、長さ分だけテープを回さないといけない。
さらに長い分数になると、巻き戻し・早送り、頭出しなどの作業手間労力はいっそうかかる。
古いものでは40年以上経ているものも多いが、劣化して切れやすいのはやはり長い物。
雑誌は大事なものを切り抜き、ときにスキャナーする。
いつか取り組みたかった「業務」に取り組む日々が昨年より続いている。
自らの魂の「再生」に向けて。
■YMO 「Be A Superman」1993■
このままでは、まだまだ死ねない。
スーパーマンであれ、と自らを励ます。