






人間が支配者として、おごりすぎた態度を生き物相手にしている場面には、つい内面で肉声が出てしまう。

「はらへった」と言いながら、食べ物を残すのなら、ハトにえさをあげましょう。

ネズミにもえさをあげましょう。





■Yo la tengo 「Our Way To Fall」'00■
2000年のとある日。
ジャニス中古店(富士見坂を折れたところ)に夕闇が迫り・外置き中古CDコーナーにランプがともる頃。
お店の中に入ったときに、偶然かかっていたヨ・ラ・テンゴ。
1曲目の「エヴリデイ」に耳がピンと来た。
土曜の夕闇とその曲のたたずまいの組合せ。
それがあまりにも、背中を丸めた静かなウィークエンドの姿、そのものだった時空。
この1曲目に続く2曲目の「アワ・ウェイ・トウ・フォール」の静けさも、同じ流れの中で漂っていた。
即店員さんに「今掛かっている音楽はなんですか?」と聞き、「これください」と購入した。
この2曲は、21世紀以降出会った音楽の旅でも、自分の中では忘れ得ぬもの。
夜の中でおだやかにたたずむことが出来る、自分には大事な曲。
誰にもキズ付けられず、誰にも責められず・・・一人で居られるささやかなる救い。