精神的な意味での親離れには時間を要する。
特に、男と父親は坂本龍一の例にもあるように恐怖と恨みがつきまとう。
自分も5年くらい前にやっと、父を肉親ではなく、いわば他人という対象距離を持って接することが出来る歳になった。
過去の様々な確執はあっただろうが、お互い共に既にそこから遠い距離の地点に来ていた。
23日の祝日が、お袋さんの誕生日で兄夫婦と5人でお祝いした。
その前日から実家に泊まった翌朝に、親父がよく歩くという近くの川の土手を2人で歩いた。
そんなことは、とても少ないことだが、もうお互いこの世に居る保証は明日すら無い。

















自分「鴨たちの楽園だね。」
親父「いつも歩きながら、数を数えている。今日は1ダースだな。」
自分「本当かよ(笑)」
親父「本当は、渡り鳥だからどこか行かないといけないのに、サボってるんだ。」
自分「そうじゃないよ。ここが彼らが発見した楽園なんだよ。」
親父「おまえ、写真撮るのに止まってばかり居たら、ウォーキングにはならないよ。」
自分「それでええねん。こんなキレイな花や風景があるのに、撮られずにいられないよ。
それを止まって愛でるのが大事なんだよ。」
時間が経てども、あいも変わらず噛み合わず成立しない会話をしながら歩いた。
特に、男と父親は坂本龍一の例にもあるように恐怖と恨みがつきまとう。
自分も5年くらい前にやっと、父を肉親ではなく、いわば他人という対象距離を持って接することが出来る歳になった。
過去の様々な確執はあっただろうが、お互い共に既にそこから遠い距離の地点に来ていた。
23日の祝日が、お袋さんの誕生日で兄夫婦と5人でお祝いした。
その前日から実家に泊まった翌朝に、親父がよく歩くという近くの川の土手を2人で歩いた。
そんなことは、とても少ないことだが、もうお互いこの世に居る保証は明日すら無い。

















自分「鴨たちの楽園だね。」
親父「いつも歩きながら、数を数えている。今日は1ダースだな。」
自分「本当かよ(笑)」
親父「本当は、渡り鳥だからどこか行かないといけないのに、サボってるんだ。」
自分「そうじゃないよ。ここが彼らが発見した楽園なんだよ。」
親父「おまえ、写真撮るのに止まってばかり居たら、ウォーキングにはならないよ。」
自分「それでええねん。こんなキレイな花や風景があるのに、撮られずにいられないよ。
それを止まって愛でるのが大事なんだよ。」
時間が経てども、あいも変わらず噛み合わず成立しない会話をしながら歩いた。