2013年9月、五輪誘致の決定は寝耳に水だった。
311後、新たに舞い降りた災難。恐怖の大王みたいなものだった。
2013年当時、叫び笑いながら、金で五輪誘致を実現したことに国旗を振り、酔っていた者、それを支援した者。
笑顔、笑顔、たくさんの不気味な笑顔。
そこには利権者のみならず、隣組的一般人もたくさん居た。
「五輪など何一つ良いことは無いのに」と当たり前のことを言う者に圧力をかけ続け、今につながる道を開いた元凶となった。
当時旗を振っていた人々は、今どこに・・・とよく思う。
・・・あれから7年以上の時間が流れ、東京の街は変わった。
戦火を逃れ、バブルを逃れ、歴史を継承した古い町は、「東京大改革」とカネにまみれ笑う人々の犠牲になった。
「多くの街角が消える」というあの日想像していた確信はそのまま実現してしまった。
・・・「それでも」隙間をネコのような路地を伝って、これからも匂いある街を歩いていく。
その気持ちを新たにする。