二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜堂がなかなか来にくい場所と言うのが良く解りました。

2010-10-21 13:23:47 | ■工房便り 総合 
ホントにみなさんに、御不便おかけいたします。

昨日展覧会の初日、思ったより大勢の方が、西野二胡弾かせてと、

いらっしゃいました、

中には以前から、ライブや、ブログ等で知っていた方もいらっしゃって下さり、

日曜だけというのは行きにくい。、、、、というお話いくつかいただきましたが、

こればかりは、どうしようもなく、大変申し訳ありません。

なるべく、今後、このような展覧会などのある時、臨時光舜堂を開きます。

場所、時間等は、またミクシーや、このブログでもお知らせいたします。

今回は、23、24、25日、午後からは、三越におります。

どうぞお気軽にいらして下さい。

話しは変わります。

最近良く、楽器屋さんや、二胡の先生方にお会いします。

当然、楽器の話しになります。

もちろん、メンテナンスの話にもなります。

これはとても悲しい話なのですが、

10万台20万台の金額で購入した二胡、メンテナンスするより、

買い換えた方が良いという意見の多い事です。

これは、はっきり言わせてもらうと、

反対です。

確かに皮張り替えると、最低でも35000円位はします。

でも、木部さえしっかりしていれば、きっちり再生させることができます。

むしろ弾きこんだ、二胡の木部は、音も整い、歪むだけ歪んで、それ以上は

あまり歪まなくなっているはずなのです。

理由は、生産地の中国と、日本との気候の差、環境の差が歪ませているということです。

せっかく鳴り始めても、元々人工乾燥していない木を使っているわけですから、

皮は歪んできてしまいます。

工房で、それこそ50年100年と経って良く乾いた木を使って作られているものは別にしても、

殆ど今二本に来ている物は、量産品と考えられます。

それらは、50年も乾かせた木を使っているわけではありませんから、

日本に持ってくれば歪みます。

従って雑音も酷くなってしまうのです。

それでも、そうなった時にはある意味チャンスではないですか、

いずれは、皮は、張り替えなければいけない物です。

だとしたら、弾きこんだ二胡、大切に、したいものです。

確かに、本物の、黒檀紫檀使った物の良さはあります。

しかし、使い込んだ楽器は、捨てられるだけの運命と言うのはどうなのでしょう?

皮を張り替えるときに内部は削れます。

もし、木の部分の雑音などでしたらその時に治せるのです。

楽器は、ただの消耗品であってよい物でしょうか?。

もちろん工房で1品1品作られたものの良さはあります。

また木の違いによる音色と言うのが有り、

御自分の、お好みの楽器に出会えるというのは、新しい楽器を購入するという理由だと

言うこともあると思います。

また相性の良い物を探すと言うのもあるとは思います。

しかし

二胡作って販売している物としても、敢えて言いたいのです。

皮張り替えるだけで、殆どそれに近い物になりうるのです。


西野和宏
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