二胡工房 光舜堂

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アフリカ紫檀

2019-12-24 20:01:54 | 二胡の救急箱に書かなかったこと


これはアフリカ紫檀と呼ばれている物です。



これは、小葉紫檀(こうき)です。



アフリカ紫檀は、パーロッサと世界の木材市場では呼ばれています。

紫檀系が東南アジアで少なくなってきたころ、30年ぐらい前くらいから、

仏壇などで、本紫檀の代用品として、日本にも入ってきています。

二胡業界では、10年くらい前からアフリカ紫檀として日本の二胡業界でも販売されてきています。

硬さもあり密度も高いですから、比較的高級な二胡として販売されています。

ただ木自体が細い物がほとんどです.

この20年ぐらい前から二胡に使われて来たようですので、

とても良く乾燥した木という感じはまだありません。

他の紫檀類が、比較的古い家具などを解体して使ってきたことを考えると、新しいと言ってもよいと思います。

通常紫檀類は、経年変化で色がどんどん濃くなり、しまいには真黒に近い焦げ茶色になります。

色が変化しにくいという点では、花梨や手違い紫檀に似ています。

もう一つ他の紫檀類と違うところは、かなり乾燥しないと木が動きます。

紫檀類は比較的期の収縮が少なく、楽器に作ってからでも他の材料などに比べると狂いにくいのです。

ですので、二胡として出始めたころのアフリカ紫檀の胴は、楽器に作ってからのち割れるものが多かったですが、

最近の物は多少は乾燥が進んでいるのでしょうね。

でも、よく狂う木には違いないので、くれぐれも極端に乾燥させたり、湿気たりするのは控えたほうが良いと思います。

音としては、良く響きますが、木が固いためか、手違い紫檀の様に強い音が出ます。

また、比較的倍音の少ないという感じもあります。ある意味クリアーであるとも言えるのかもしれません。

小葉紫檀などに比べると、やはり音色の良さというのを求める人より、良く鳴るというのを求める人が気にいるようです。

今後、紫檀類の現地からの輸出が減る中、致し方なく、この紫檀の代用品が増えていくのでしょうね。

ますます、小葉紫檀、あるいは、本紫檀などの楽器が手に入りにくくなります。

皆さんのお手音にある楽器を大切にしてください。













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