二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

3月6日(日)”考え方を考える”を考えている11:00~18:30

2011-03-09 17:40:44 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
今回の営業日報告詳細は、13:45までです。
と、いうのは、その後はワタクシ、店主のお使いで外出したからなんですが、
編集打合せ以外、びっくりするくらい静かな前半でございました。
だから、これは、営業報告、というより、編集会議報告でしょうか。


編集打合せ―
それは、現在執筆進行中の『二胡のほん』の為に、
出版社である春秋社の方々との細かい詰めのお話のはずだったのですが。。。

11時に担当編集者さんと副社長ともう一人いらっしゃる、とのお約束で、
先日本社でお会いした編集長さんがいらっしゃるかと思いきや、
また新しい方(先日本社では4名ものトップの方にお目にかかりました)がご一緒。
聞けば、
「ご参考に」と担当編集Mさんに1冊差し上げた店主の著書『空の高さ』を、
借りて読んだ別の編集者さんが、
「『二胡のほん』も出すけど、もう1冊、出しましょう!」
と言いたくて、ついていらしたのだそう。

「この本、本当に読むべき人には、まだ渡っていないですよ!」

と、おっしゃる、そのS編集さん。
副社長と担当Mさんも傍でウンウンと頷いている。

「『空の高さ』なんて検索したって出てこないし、
副題の、『デザイナーになりたい人の為に』だなんて、、、
この本読むべき人は、そんなターゲットじゃないですよ!」

へぇ、とワタクシも事務仕事の手を止める。
じゃぁ、どんな人が読むべき、と???

「この本は、人文学のジャンルです。そっち方面で必要としている人の元に届いていない」

「はぁ、、、そうなんですかー、
ただ”物つくりとしての基本的考え方”を書いたんですよ」

店主もびっくり。
春秋社と言えば、人文学方面も得意分野の出版社です。

「いえいえ、これは哲学書です!西野さんは凄いです!
こんな考え方が出来る人がこんなところにいたなんて!!
西野さん、これはデザイナーの為の本じゃないですよ。
この考え方を欲している人が山ほどいるっていうのに、こんなタイトルでは探そうにも探せない。
このジャンルの本はほとんど全て厚く取り揃えているはずの○○図書館(←名前忘れた)にも無かったですよ!
『二胡のほん』も良いですが、是非、こっちのジャンルで本を出しましょう!
判り易いタイトルで有るべき棚に陳列したら、正直、二胡の本より売れますよ」

ひょぇ~~~!!!
S編集さんの熱い説得。
今日は『二胡のほん』の発行部数なんかを決める打合せするんじゃなかったっけ?
Sさん、「二胡のほんも良いですが」とか言いつつ、二胡の方は本当はどうでもよさげ??

「うちは代々物つくりをしてきた家だから、
木工だけでなく金工、陶芸、漆、石、螺鈿細工、塗装のこと、建築の作りのこと、
物理学、歴史学、冶金学、考古学、化学、民俗学、そして一般意味論、、、
総合で出来なきゃ一人前の仕事にならなかった。
そういう家で鍛えられてきたから、総合的に全部を知らないとやっていけない、と、
あらゆることを一通り学んできたんですよ。
しかも、かじるだけではなく、どの種類の仕事も一人前になってないと良いものは作れない。
お茶、お花もしかり。習いましたよ、どちらも。
すべて総合力なんですよ。
囲碁、将棋、特に囲碁をやることで、考えることも養われた。
自分自身の考え方、親に教わった言語での考えではなく、
物事1つ1つの根本的な意味をその物事の本質をとらえることによって、思考の基本とするということ、
―そういう事をやってきて、考え方を考えなくては進歩がないことに気付いたのかもしれませんね。
考え方を考えること、を考えてるんですよ、私は」

そう語る店主に、
S編集さん、店主と話すことが楽しくてしょうがない、といったウキウキした表情で聴いています。

「いやー、お会いできて嬉しいですよ西野さん、
貴方はもはやスウェーデンボルグの再来ですね!!
こんな方がいたなんて!もっといろいろ書いて欲しいなぁ!」

スウェーデンボルグ?
ちょっと聞き覚えが。。。でも、ワタクシさっぱり解りません。
しかし春秋社の皆さんは専門分野らしく、ウンウンと頷いている。。。


―スウェーデンボルグについて注釈すると、
エマヌエル・スヴェーデンボリ(Emanuel Swedenborg, 1688年1月29日 - 1772年3月29日)
スウェーデンのバルト帝国出身の科学者・政治家・神秘主義思想家。
スウェーデンボルグ、スヱデンボルグとも。
霊的体験にもとづく大量の著述で知られ、その多くが大英博物館に保管されている。
スヴェーデンボリは貴族に叙された後の名。
精通した学問は、数学・物理学・天文学・宇宙科学・鉱物学・化学・冶金学・解剖学・生理学・地質学
・自然史学・結晶学などで、結晶学についてはスヴェーデンボリが創始者である。
動力さえあれば実際に飛行可能と思えるような飛行機械の設計図を歴史上はじめて書いたのは
スヴェーデンボリが26歳の時であり、現在アメリカ合衆国のスミソニアン博物館に、この設計図が展示保管されている。



スウェーデンボルグは、当時は、ヨーロッパでは最大の学者だったそうです。
(人によっては、霊体験の方面でも有名な人物なのでそちらの濃い感じのキャラのみ御存知かもしれませんが)
店主にとっては、大好きなウイリアム・ブレイクと合わせて、その学問での功績に一目置いている偉大な学者だったので、
たまに店主の会話に出てきて、ワタクシ聞き覚えが有ったのですね。
店主、そこで引き合いに名前が出たのが嬉しかったようです。

そんな会話を編集の方々とずっとしていた3時間、
本当に珍しく、だぁ~れもご来店無しでした。
「私が、なんか寄せ付けない磁力でも出したんですかねー」とSさんは笑ってましたが、
おかげで編集打合せに集中出来ました。
ここで、春秋社ご一行様よりも先にワタクシ中座。
店主のお使いの時間です。

その後は―、
春秋社の方々はさらにゆっくりされたようで、いらした間はゆっくり。
夕方になり、やっと前半のヒマックスが嘘のように店内が賑わったとの事。
お助け戦隊 ずえたー・イエローが居たので、おかげで安心して外出でき助かりました。
だけど、夕方ご来店のK先生と初来店のお友達、
先週もいらしてくださったYさんにはワタクシはお目にかかれず残念でした。
また、どうぞいらして下さいね。

と、まぁ、こんな日曜日でした。
久々に車無しで遠出したワタクシはヘトヘト。
毎週のようにその辺りから通って下さるお客様方、
改めて感謝の気持ちが溢れましたですよ。
本当に、いつも遠方よりありがとうございました!

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6 Comments

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先日はありがとうゴザイマス (Jimmy)
2011-03-09 22:16:45
ほぉ様

先日は遠い地の果て、最果ての町までおいでくださってありがとうございました。

いやぁ、ほぉさんって本当に良い方ですね。by水野晴郎
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ありがとうございました (Pちゃん2号)
2011-03-10 01:22:06
最果ての町に通勤定期で降りられるPちゃん2号です。
先日はきれいなお花までいただき、ありがとうございました。ほぉさんの笑顔、舞台の上からもよく見えましたよ。
演奏は、……やっぱり緊張しました。でも、光舜堂でひいていなかったら、もっとひどい演奏だったかも。
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ワタクシの場合 (Jimmy)
2011-03-10 07:17:01
その最果ての町の更に奥深くの山中に通っております。サンダーバード基地のサテライト基地ですの、ホホホ
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Jimmyさんへ (ほぉ)
2011-03-10 16:48:11
すっかり車生活に慣れてしまっていたので、座れたとはいえ、箱根へと続く電車の道中はヒジョーに長く感じました。。。
帰り、車で駅まで送って下さってありがとうございました、助かりました。
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Pちゃん2号さんへ (ほぉ)
2011-03-10 16:56:11
ドレス姿、素敵でした~♪綺麗だった~♪
あ、もちろん、演奏も!!
オフ会での、”聴衆至近距離演奏”の特訓は、効果アリ、ですかな???
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☆☆ (N#14)
2011-03-10 22:47:17
お花ありがとうございました(^-^)
渡すことは多いのですが、頂くことは中々なくとっても嬉しいです☆(以前、結婚式で新婦にブーケをもらい女子から殺気感じる目で睨まれますたが)今年は会場もちょっと小さい&お客様も少なく、せっかく来て頂いたのに申し訳ない気持ちです(^_^;)
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