いつも新鮮な西野ネタでお届けしている この『ほぉ舜堂』、
「とても面白いので楽しみにしています」
と多くの方々からご好評いただいておりますが(ありがとうございます)
今回はちょっとまじめなお話しです。
先日、ワタクシ、とても怒りがこみ上げた出来事がありました。
(営業報告日記に書きかけたのですが長くなったのでこちらに書きます)
光舜堂に初めて来て下さった或るお客様、
普通に接客しても「こんなに優しくしていただいて。。。!」と
何から何まで大感激して下さるので、なぜかと思ったら、
その方、二胡を始めたいと初めて訪れた教室に自分の楽器を持参して行ったら、
「なぜ私のところで買わないのですか!」
と、中国人の先生から頭ごなしに罵倒されたそうなのです。
何も二胡の知識も無く初めて行ったのに、いきなりのその言い様に、驚き、怯え、
その方は深い深い傷を負ってしまわれました。
思い出すだけでも辛いようで、涙ぐみ、震えながら話して下さいました。
まだ、こんなことやっている先生がいるのですね。。。
いったい、今までその調子で、何人の二胡に興味を持った人々の気持ちを踏みにじってきたのでしょうか。
沢山の人達が、二胡を習う事を諦めてしまったに違いありません。
中国人を嫌いになってしまった人もいるかもしれません。
中国人の先生で誠実にやっていらっしゃる方々は沢山いるのに、本当に迷惑な話です!
(ウエィ ウエィ・ウー先生や劉 継紅先生なんて、西野二胡さえも受け入れて下さるのに!)
良心的に、良い楽器を紹介して下さる多くの先生達とは話が違います。
自分の斡旋する物以外認めないなんてやり方は、日本人をバカにするにも程があります!
だいたい、そういう人ほど、粗悪な二胡を法外な価格で売りつけ暴利を貪る傾向にあります。
もう世の中は情報社会になり、ネットで調べれば中国での二胡相場だって知る事が出来ます。
気軽に中国旅行が出来るようになり、自分で現地で気に入った物を安く買えるようになりました。
自分の気に入った楽器が手元に在るから、弾きたくなって習おうとする人だっているのです!
今までのように悪徳先生の言いなりになる時代は終わっています。
ですから、悪徳商売から身を守る為にも皆でもっと賢くなりましょう!
ということで、
今回は、新しく楽器を買う前に考えて欲しい事、のお話をします。
ある程度習った段階で先生から、
「今まで使っていたのは悪い楽器だから、上達したらもっと良い物に買い替えなさい」
このような話を持ちかけられる事がよくあります。
これは、ある意味、間違ってはいません。
悪徳じゃない、善良な先生方でも普通におっしゃるアドバイスですから、区別の難しいところです。
ただし、中には楽器の事をよく解っていない、楽器知識に疎い先生も多く、
何を根拠に「悪い」と言うかは、ご自分の売った時の価格帯や、購入金額、音色が基準だったりします。
しかし、
そのような「悪い楽器」と言われた二胡が光舜堂に今まで幾つもやって来て、
調整や修理で一生モノの楽器に生まれ変わった例は沢山あります。
「悪い」と判断された原因の一つは、単に皮が悪いだけだったりします。
本体の木がとても高級材だったりすると、張替えればとんでもなく良い音になったりします。
何が高級材かを解っていなければ判断出来ませんね。
そういった工場で判断出来なかった材に安物の皮を張って安いグループに紛れ込む事は、結構有ります。
又、単純に、調整が悪いだけの時もあります。
買った時のまま、駒の高さも、千斤も交換せず、皮の成長して緩んできた具合に合わせずにいれば、
良い音色は出て来ませんし、本当にきちんと調整すると、音色は全然変わります。
中国から仕入れられてきた時に巻いてある千斤の巻き方が、
“美しい音色の為に真の意味でその楽器に合っている”ことは稀でしかありません。
「悪い楽器」に思えてしまう、考えられる原因はまだまだ沢山あります。
ただし、もちろん、中には鳴りに限界のある、本当に初心者用の用途の楽器もあります。
でも、言えるのは、
「悪い楽器」というのは、ひとつもありません。
「具合の悪い楽器」はありますが、「悪い楽器」ではありません。
ですから、新しい物を購入するかどうかは、
今後、腕がレベルアップして行く上で貴方がどうしたいか、だけです。
今使っている物を気に入っているなら、無理に買い替える必要は無いと思います。
更に弾き込んでいけば、大抵の楽器はもっと良く鳴ります。
実際、ものすごく二胡歴が長くかなりの上級者なのに、
初めた時に手にした安い楽器ただ一つをずっと大事に弾いている、という方も何人もいらっしゃいます。
しかし、「黒檀を持っているから、今度は紫檀が欲しい」というのはアリでしょう。
ただし、よくある間違い「ブラックウッドは紫檀系」ですから要注意!
中国製の黒檀と称して売られている物に、よく似た色のブラックウッドは頻繁に紛れ込みます。
中には、音色で聴き分け樹種間違いを判断出来るベテラン先生もいらっしゃいますが、
大抵の人は、「黒檀」と刻印されていたら信じ込んでしまうでしょう。
耳が優れていて音の違いまでは判っても、
樹種知識無く「変だなー?」としか言えない方も多くいらっしゃるでしょう。
とにかく、
もうすぐボーナス・シーズン☆
新しく、二胡のランクアップを計画中の方々もいらっしゃるでしょう。
「どうせ買うなら、消費税が上がる前に買っておこう!」
そう考える方も多いのでは?
ですから、どうぞ慎重に。
ご自分の二胡を「悪い」と思い込んでしまっていらっしゃる方は特に、
一度調整がてらご相談ください。
現在お使いの二胡を、二胡医 西野が最善を尽くしてコンディションを整えてみますから、
まずは、ご自分の二胡が今出せるベストな音色を聴いてみて下さい。
ご自分の手の中に思わぬ宝物が既に在ったと気付くことになるかもしれませんよ?
「本当の音色は、弾く人の右手が作り出す」
これは、店主が常に言っている言葉です。
まずはそれを確かめて、、、
それからその後、今後どうするか考えることをおススメします。
こんなことを書くと、またウチの二胡が売れなくなっちゃいますが、
やはり、お買物は賢く慎重に、がイチバンですから。。。
「とても面白いので楽しみにしています」
と多くの方々からご好評いただいておりますが(ありがとうございます)
今回はちょっとまじめなお話しです。
先日、ワタクシ、とても怒りがこみ上げた出来事がありました。
(営業報告日記に書きかけたのですが長くなったのでこちらに書きます)
光舜堂に初めて来て下さった或るお客様、
普通に接客しても「こんなに優しくしていただいて。。。!」と
何から何まで大感激して下さるので、なぜかと思ったら、
その方、二胡を始めたいと初めて訪れた教室に自分の楽器を持参して行ったら、
「なぜ私のところで買わないのですか!」
と、中国人の先生から頭ごなしに罵倒されたそうなのです。
何も二胡の知識も無く初めて行ったのに、いきなりのその言い様に、驚き、怯え、
その方は深い深い傷を負ってしまわれました。
思い出すだけでも辛いようで、涙ぐみ、震えながら話して下さいました。
まだ、こんなことやっている先生がいるのですね。。。
いったい、今までその調子で、何人の二胡に興味を持った人々の気持ちを踏みにじってきたのでしょうか。
沢山の人達が、二胡を習う事を諦めてしまったに違いありません。
中国人を嫌いになってしまった人もいるかもしれません。
中国人の先生で誠実にやっていらっしゃる方々は沢山いるのに、本当に迷惑な話です!
(ウエィ ウエィ・ウー先生や劉 継紅先生なんて、西野二胡さえも受け入れて下さるのに!)
良心的に、良い楽器を紹介して下さる多くの先生達とは話が違います。
自分の斡旋する物以外認めないなんてやり方は、日本人をバカにするにも程があります!
だいたい、そういう人ほど、粗悪な二胡を法外な価格で売りつけ暴利を貪る傾向にあります。
もう世の中は情報社会になり、ネットで調べれば中国での二胡相場だって知る事が出来ます。
気軽に中国旅行が出来るようになり、自分で現地で気に入った物を安く買えるようになりました。
自分の気に入った楽器が手元に在るから、弾きたくなって習おうとする人だっているのです!
今までのように悪徳先生の言いなりになる時代は終わっています。
ですから、悪徳商売から身を守る為にも皆でもっと賢くなりましょう!
ということで、
今回は、新しく楽器を買う前に考えて欲しい事、のお話をします。
ある程度習った段階で先生から、
「今まで使っていたのは悪い楽器だから、上達したらもっと良い物に買い替えなさい」
このような話を持ちかけられる事がよくあります。
これは、ある意味、間違ってはいません。
悪徳じゃない、善良な先生方でも普通におっしゃるアドバイスですから、区別の難しいところです。
ただし、中には楽器の事をよく解っていない、楽器知識に疎い先生も多く、
何を根拠に「悪い」と言うかは、ご自分の売った時の価格帯や、購入金額、音色が基準だったりします。
しかし、
そのような「悪い楽器」と言われた二胡が光舜堂に今まで幾つもやって来て、
調整や修理で一生モノの楽器に生まれ変わった例は沢山あります。
「悪い」と判断された原因の一つは、単に皮が悪いだけだったりします。
本体の木がとても高級材だったりすると、張替えればとんでもなく良い音になったりします。
何が高級材かを解っていなければ判断出来ませんね。
そういった工場で判断出来なかった材に安物の皮を張って安いグループに紛れ込む事は、結構有ります。
又、単純に、調整が悪いだけの時もあります。
買った時のまま、駒の高さも、千斤も交換せず、皮の成長して緩んできた具合に合わせずにいれば、
良い音色は出て来ませんし、本当にきちんと調整すると、音色は全然変わります。
中国から仕入れられてきた時に巻いてある千斤の巻き方が、
“美しい音色の為に真の意味でその楽器に合っている”ことは稀でしかありません。
「悪い楽器」に思えてしまう、考えられる原因はまだまだ沢山あります。
ただし、もちろん、中には鳴りに限界のある、本当に初心者用の用途の楽器もあります。
でも、言えるのは、
「悪い楽器」というのは、ひとつもありません。
「具合の悪い楽器」はありますが、「悪い楽器」ではありません。
ですから、新しい物を購入するかどうかは、
今後、腕がレベルアップして行く上で貴方がどうしたいか、だけです。
今使っている物を気に入っているなら、無理に買い替える必要は無いと思います。
更に弾き込んでいけば、大抵の楽器はもっと良く鳴ります。
実際、ものすごく二胡歴が長くかなりの上級者なのに、
初めた時に手にした安い楽器ただ一つをずっと大事に弾いている、という方も何人もいらっしゃいます。
しかし、「黒檀を持っているから、今度は紫檀が欲しい」というのはアリでしょう。
ただし、よくある間違い「ブラックウッドは紫檀系」ですから要注意!
中国製の黒檀と称して売られている物に、よく似た色のブラックウッドは頻繁に紛れ込みます。
中には、音色で聴き分け樹種間違いを判断出来るベテラン先生もいらっしゃいますが、
大抵の人は、「黒檀」と刻印されていたら信じ込んでしまうでしょう。
耳が優れていて音の違いまでは判っても、
樹種知識無く「変だなー?」としか言えない方も多くいらっしゃるでしょう。
とにかく、
もうすぐボーナス・シーズン☆
新しく、二胡のランクアップを計画中の方々もいらっしゃるでしょう。
「どうせ買うなら、消費税が上がる前に買っておこう!」
そう考える方も多いのでは?
ですから、どうぞ慎重に。
ご自分の二胡を「悪い」と思い込んでしまっていらっしゃる方は特に、
一度調整がてらご相談ください。
現在お使いの二胡を、二胡医 西野が最善を尽くしてコンディションを整えてみますから、
まずは、ご自分の二胡が今出せるベストな音色を聴いてみて下さい。
ご自分の手の中に思わぬ宝物が既に在ったと気付くことになるかもしれませんよ?
「本当の音色は、弾く人の右手が作り出す」
これは、店主が常に言っている言葉です。
まずはそれを確かめて、、、
それからその後、今後どうするか考えることをおススメします。
こんなことを書くと、またウチの二胡が売れなくなっちゃいますが、
やはり、お買物は賢く慎重に、がイチバンですから。。。