二胡工房 光舜堂

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最高級の小葉紫檀の棹

2025-02-07 10:12:12 | ■工房便り 総合 
ある意味命がけ!

削るとこんなに赤い粉が出ます。
白い粉よりはましなのでしょうが、私にとってはこの小葉紫檀の赤い粉、だからこそ日本ではコウキ(紅木)と言われるのでしょう。
この紫檀の粉、一晩中寝られなくなるほどの咳がでます。
そこで使わないつもりだったのですが、ふと見つけ出して。
今お願いされているヤマト二胡の小葉紫檀とシャム柿 シャム柿と小葉紫檀
(同じようですが、これ組み合わせが違う二つの胴なのです)
これの棹を何にしようかと、勿論第一候補はインドの真黒黒檀、そして音きの良さではココポロ、、、
でも、ふと手に取ったこの小葉紫檀の密度の高さ、そして硬さ。
普通小葉紫檀は黒檀などに比べると柔らかく棹にすると曲がりやすいのです。
勿論木の部分によっては硬いものもありますが、比較的芯に近くひび割れも多いもので、なかなか小葉紫檀の棹というのは作れなかったのです。
峠岡慎太郎君にお買い上げいただいた二胡そしてチェンミンさんにお買い上げいただいた低音二胡の棹が小葉紫檀でした。
その棹にも匹敵する材料が出てきてしまったのです。
こうなると、ネオちゃんの引き止めも家内に睨まれても、作るっきりないですね。
良い材料を見ると手が止まらない!
これでどんな音が出るのか考えたらすべてを忘れて手が動き出してしまうのです。
きょうは朝からアレルギー対策のマスクと薬です。
ヴァイオリンの人たちはローズというととなんだか優しいけれど曖昧な音色になると考えているようですが、あんな甘っちょろいインドローズ(インドローズと小葉紫檀は別物で私は楽器には使いません)では無いのです。本当にしっかりしたローズはこの小葉紫檀なのです、レッドサンダーと言われる材料ですから。
楽しみですね!!!
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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