二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

楽器を弾くというのは、ある意味スポーツです。

2024-10-18 12:02:27 | 光舜松脂
手を使って弓を横にひいていくという日常生活ではあまり使わない筋肉を必要とします。
だからでしょうね!子供のころから始めないと、プロにはなり切れないと言われます。
体操でも新体操でも、同じですね、美しさを演出するという点でも擦弦楽器を弾くのと変わりません。
そういう特殊な筋肉をつけていくのでしょう。
あるいは感覚も!

最近チェロの方が、良く光舜松脂を弾いてくれています。
殆どの方が「光輪」「寂光」です。
ヴァイオリンでもそうなのですが、女性は「寂光」を好まれる方が多いです。
多少の違いですが、「寂光」の方が低音弦を独特の響きで鳴らします。
それは「寂光」の方が同じ均一の粒子ではなく、いくつかの大きさの粒子の複合体だからでしょう。(触媒をある比率で二種類使っていますから)

特にチェロの方は、男性は「寂光」で十分とおっしゃる方が殆どです。
しかし、女性はもう少し低音弦(C)が強く鳴って欲しいという方も。
今までたくさんの方達に試していただきました。
ヴァイオリンの方は、今までの松脂とは全く違う。
弦を縦に振動させやすく、弦への吸い付きがとても良いとおっしゃいます。
どなたも引っ掛かりという言葉を使いません。
「手に引っかかりを感じないのに音が出る」という場合だけですね。

それはともかく、ヴァイオリンの場合はそれほどでもないのですが、チェロを弾く女性は、もう少しC弦が鳴って欲しいという方もいらっしゃいます。
寧ろ多いかもしれません。
そこで、いくつかお試しいただいた所、「寂光」「光輪」の音色で更に振動させやすい松脂を大変気に入られようでした。
これは触媒の比率を上げたのです。
コントラバスもそうですが、チェロの方も「光輪」の音の明るさを好まれる方も多く半数ぐらいの方が「光輪」を選びます。
これは多分それぞれの感覚そして楽器の質というのもあるのでしょう。

女性と男性の体格など関係ないとおっしゃる方もいますが、明らかに体力と体格の問題が弦を弾く弓を動かすということでは影響するようです。

中にはそれは技術の問題で会って、体力あるいは体格の違いではないとおっしゃる方もいるようです。
しかし手を脱力して弓に圧を掛けるようにするとしたら、手の重さの違いなど出るのではないでしょうか?

いやいやプロならそんなことは無いという意見があるとしたらですが、わたしはなにもプロの方にのみ松脂や楽器を作っているわけではありません。

どんなスポーツでも男女の違いというのはありますね。

あの小さな卓球の球を打つのにも、男女の違いでラケットの重さが違うと言われます。
現実に以前女性のチェロ弾きさんに(比較的身長のある方でしたが)「光輪」「寂光」を試していただき、その後新たに作った、軽く圧力をかけただけでも弦の振動を引き起こしやすい松脂を試していただきました。
変に手に力を入れなくも手と弓の重さで鳴る十分鳴るとおっしゃっていただきました。
女性のチェロ弾きさんのための松脂です。

全ての楽器奏者に良い音で鳴らしてもらいたいと考えています光舜松脂製造販売所は「光輪」「寂光」の女性のチェロ弾きさんのために作った松脂を発売の準備をしています。

松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ









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