『 西野さん、こんにちは。いつも投稿楽しみにしています。
ネットのどこかで、アルコールによる色落ちに関する情報を見た記憶があり、質問です。
紫檀などマメ科の木はアルコールで拭くと色が移るとか、黒檀は移らないとか。
オバンコールと教えていただいた二胡は確かに移りました。縞黒檀の西野二胡はちょっと移ったかな?くらい。
見分ける上でひとつの目安にならないでしょうか? 』
以上は、ブログにコメントしていただいたご意見及び質問です。
二胡の仕上げに関してということだと思います。
二胡の木の仕上げに関しては、メーカーごとに違うといってもよいと思います。
ほとんどが、バフかけ といいまして。
布地の束で、細かいワックスを付けて磨きあがるものが多いです。
この場合は、手で触っても、あるいは布地で拭いたとしても、色が付くなどということはほとんどありません。
ただしワックスに多少色を入れて色調整してある場合は、最初のうち布地で擦ると、少し色が付く場合もあります。
また、同じようにバフをかけて、それから、蜜蝋を塗ってあるものもあります、
塗ってあるといっても、最後にはよくからぶきをしてありますから。
アルコールなどを使わない限り落ちることはありません。
もし色落ちがあるとしたら、それはからぶきが十分でなかった場合でしょうから、よくからぶきしてください。
松脂の粉が胴や棹についたときにふき取るためにアルコールを使う場合もあります。
アルコールは睦郎を溶かしますのでその時に、色も落ちます。
ただしこれも経年変化で特に棹などは、少しづつ、色あせていきます。
又、中には、棹と胴の樹種が違い、同じような色にするために、かなり濃い目の色をかけているものもあります。
蜜蝋に濃い目の茶色や黒を入れる方法、
ラッカーやウレタンなどに色を入れて塗装してしまう場合もあります。
ほとんどありませんが、蜜蝋で仕上げるのではなく。オイルで仕上げている場合もあります
いわゆるオイルフィニッシユといいましてかなり自然な木の肌を楽しむためです。
さて光舜堂は、
棹には、ガラス塗料を塗ってあります。
といいますのはぴかぴかに磨いてしまうと皆さんもご存知のように、
棹の上を手が滑りにくいのです。
中国製の場合、最初、ピカピカの時には手の汗で、大変滑りにくく、
時間がたって少し、ピカピカが収まるくらいになると、滑るようになります。
光舜堂の棹はガラス塗料が塗ってありますので、最初から滑ります。
塗ってあるといってもこの塗料は、補油面に塗るというより浸みこませるような塗料ですから、
刃物や紙やすりなどで削らない限り落ちません。
そしてその上に、少し炭を混ぜた蜜蝋で仕上げをしてあります。
これは私が渋い仕上げが好きなためです。
いずれにせよ、まず乾拭きが基本です。
松脂にしろ、ついてすぐでしたら乾拭きで落ちます。
たくさん磨いてやってください、もちろん腕のほうも