そのほとんどが、皮の張替えです。
蛇皮の張替え5台、CDM4台
中でも王根興さんの全盛期の物、そして凄いのは(と私は思っています)王国光さんの二胡。
小葉紫檀ですが、木の素材の良さもありますが、造りがとても丁寧なのです。
そしてその他、名前は無いのですが、良い素材を使っている小葉紫檀。
どうやらネットで中古で購入したとの話です。
20年は経っているでしょうね。
この頃の小葉紫檀は多分当時で25万から30万円、今では100万円を超えているようなものです。
煽るわけではありませんが、もしこのブログの読者さんで、20年以上前の小葉紫檀、当時はインド紫檀と言っていたと思います。
もしこれをお持ちでしたら、大切にしてください。
またもしこのブログの読者の方で、中古で何か買おうとした時には、20年以上前の物とはっきりわかっとしたら、それは買いでしょう。
気をつけなければいけないのは、当時単に紫檀と言ったときに、案外本紫檀(日本でいう本紫檀)の場合もあるという事だけでしょう。
画像だけでこの二つを比べるというのは至難です。
本紫檀の方は多少紫がかった色をしています。
小葉紫檀は茶色赤、落ちう感じでしょうか。
本紫檀が悪いという事はありません。
音色が小葉紫檀のあの独特の甘い音色ではないというだけです。
寧ろ老紅木に近い音でしょうね。
紫檀、紫檀といっても、当時は7種類くらいの紫檀があったと思います。
今は、小葉紫檀がとんでもなく木の貴重価値として金額が上がってしまって、楽器の価値というより木の価値としての方が強く出てしまっています。
ところが、20年くらい前はそう出回っていたのです。
もし、皆さんも20年くらい前の紫檀をお持ちでしたら、一度光舜堂まで見せに来てください。
もし本物でしたら、皮を張り替えて、とても貴重な良い音色の楽器になるはずです。もうすでに皆さんは100万以上の価値の物を持っているはずなのです。
これからは絶対にインドからはこの小葉紫檀は中国に行かないでしょうし。
そんなこんなで、皮の張替えで追われています。
おかげさんでこのところ皮の張替えだけでなく、西野二胡の注文も大変多く来ています。この分だと年内はいっぱいになってしまっています。
なにしろ手が掛かります。その上、一台一台、私の音として記念として、残すべく作っていますから。
何より、ネオちゃんにきちんとした技術を伝えなければいけないですからね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ