二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

30年以上前の中胡

2023-08-18 08:46:31 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
今ではほとんど見られなくなった中胡ですね。
素材はチーク系のようです。
ミャンマーチークほど柔らかくなくもう少し固く、繊維も強そうです。
8角形でその上棹が丸く、なおかつ普通の二胡の棹より長いのです。
最近の中胡は、木軸の位置が普通の二胡と変わらなくなってきていますが、これは、普通の二胡より3センチほど長いのです。
その上棹は丸い形状ですが、太いです。
昔の棹は16ミリπ この中胡は19ミリπ ですからこれは曲がりにくいでしょうね。
その上、なんとも花窓が綺麗です。
これを手に入れた人は、「花窓が可愛くて、西野さんCDMにしてください!」
最近どうやら低音の二胡の音に目覚めたらしいです。
中胡にするなら絶対CDMだと思います。
なぜなら、皮の厚みをコントロールできるからです。
胴の直径も大きい中胡は普通の蛇皮を張っても皮を張り切れていないものが多く、どうも全音に渡って鳴るという楽器が少ないようです。
そういう点ではCDMは張力も厚みもコントロールできるのです。
これは良い楽器になるでしょうね。
その内皆さんもこのチークの低音を聞くことができるようになるはずです。
それから、光舜堂のHPに 二胡の救急箱千斤の役割アップしました。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


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