基本的に、私は低音二胡が好きです。
一つには以前やっていたチェロの延長かもしれませんね。
低音と言っても、Gですから、ヴァイオリンの最低音です。
時々知っている歌など二胡で弾いていると、音が下がっていくうちに「あれ!音がない」と思った人も多いと思うのです。
二胡はdですからね。
低音と言ってもそれほど低音という事ではないのですが、元々からして二胡曲には編曲しなければヴァイオリン曲を弾けませんね。
昔の胡琴は様々なキー音で演奏されていたようです。
それが、東洋のヴァイオリンを目指して作られるようになってからDAに固定されたみたいですね。
今販売されている低音二胡のほとんどが、作りも構造も二胡と同じ感じです。
特に木の厚み。
私の見た限りほとんどが二胡と同じ厚みなのです。
胴の大きくなった分薄い状態になってしまって、低音が十分響きません。
金沢の孟さんのNMLさんで購入したという楽器、それがかなり厚い木を使っていました。良い低音二胡になっていました。
なにより、低音二胡が十分響いた時の音はヴァイオリンの低音よちもっと重低音の感じがして、まるでチェロを聞いている感じがするのです。
中国では殆ど低音二胡の演奏というのがまた曲も少ないです。
しかしヴァイオリン曲ならそれこそ何万曲もあるかもしれません。
きちんとできた低音二胡は3オクターブ鳴ります。
とんでもなく難しいパガニーニの曲でも弾かない限りバッハなどの古典でしたら十分弾けます。
G線上のアリアなど弾くとヴァイオリンに無い音色の良さが実感されます。
寧ろ東洋のヴァイオリンを目指すのなら低音二胡なのではないかと思うのです。
今年は、埋蔵紫檀も手に入りましたしシャム柿なども十分乾いているのがあります。埋蔵紫檀とシャム柿の組み合わせなとどんな低音二胡になるのか楽しみです。
これは、シャム柿の低音二胡です。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ