中国の二胡の生産について少し書きます。
たとえこの二胡の形状を日本で作ったとしてもそれほど、生産方式は変わりません。
今は世界中、同じ工具を使っていると言ってよいと思います。
中国で作られている、二胡のその90%ぐらいまでは量産体制で作られています。
それ以外は注文で作るものや、プロ用の特注品、或いは、新しい形の二胡の試作などです。
特に胴や棹の木部は、ある一定の形状の刃物で削り出していきます。
各社によって、それぞれ音色の追及が違いますので、刃物の形状というのは少しづつ違います。
しかし、その会社としては、何パターンかあるにしても、1台だけを作るというのはほぼありません。
有るとしたら、特別に良い木を使う時に、一連の作業工程とは別に工程を組むぐらいでしょうし、大きな、2000人もいるような会社では、良い木を使った高級ラインというのが出来ています。
ここでは、木取りにも気を使い、接着なども細心の注意を払っています。
また、一人か二人で作っているようないわゆる工房というのもかなりあるようです。
唯、数年前に、二胡の生産許可というのが必要になってしまった為でしょうか
力の弱い、私の工房みたいなところは、大きなところに吸収されるか、その組織の何らかの一員という形になってしまったようです。
どこの世界でも大きい処にはかなわないのですね。
ですから、ある日本人が関わっている二胡の工房が、良くその許可をとれたなと不思議に思っていましたが、、、、最近そこでも親会社のものを売っているような気配がありますから、やはり何か難しい事があるのかもしれません。
それにしても有名な二胡の工房というのは、数十社はあるようですし、小さなところも入れれば、数百社になるということです。凄いですね。
いずれにせよ二胡の削りというのは型で削るところがありますから、そのほとんどは量産型と言ってよいのです。
では何が工房物と量産品との違いかと言いますと、まずは木取り、接ぎ合わせ、そして良い皮を使うというところでしょう。
量産ラインの中でもここは大変気を付けているのだと思います。
量産品は、かなり大きな材料から、同じ部材を棹なら棹、胴なら胴と、どんどん構わず製材し、またまた同じ木と思われるものなら、どんどん組み上げていきます。
そうです、思われるものという感じでしょう、だから、花梨の棹に、紫檀系の木軸や、縞黒檀に真黒の木軸などは異っていたりもします。
木軸の穴開け作業と、木軸そのものを削るラインが違いますから、最後にこれは花梨ねと言って似たような色の木で、組み立てるかんじですね。
工房物は、胴に開ける穴にぴったり合わせて一台一台作りますが、量産は単なる部品のアッセンブルでしかありません。
ですから時々、花梨の胴に似たようなベトナム花梨の棹が入っていたり、木軸だけ違うパドークが入っていたりもします。
皮はまず一番高級な木の材料、例えばアフリカ大葉紫檀などに、尻尾から5枚ぐらいまでの良い処を使います。
これは、量産も工房も変わりませんが、量産品の良い処は、高級材の皮のすぐわきの殆どこれなら高級品というのが張られる場合もあります。
これはとんでもなくお買い得品ですね。
二胡が、それぞれに出来が違い鳴りも違い同じ金額なのになぜこれだけ良いのというのが出てくるのはこういうところにも原因があります。
なんせ蛇皮自体はその長さの中できっかりここから高級と分かれているわけではありませんから。
又同じくらいの幅と長さの蛇皮でも、一枚一枚、脱皮時期が違ったりもします。
工房物は、これらを良い木と組み合わせます。
その中で弾いてみて、順位を付けて、値段を決めていきます。
良くコンクールなどに出品されるものはこのように作った100台近い物の中から選ばれると言われています。
二胡は一台一台違いますから。
たとえこの二胡の形状を日本で作ったとしてもそれほど、生産方式は変わりません。
今は世界中、同じ工具を使っていると言ってよいと思います。
中国で作られている、二胡のその90%ぐらいまでは量産体制で作られています。
それ以外は注文で作るものや、プロ用の特注品、或いは、新しい形の二胡の試作などです。
特に胴や棹の木部は、ある一定の形状の刃物で削り出していきます。
各社によって、それぞれ音色の追及が違いますので、刃物の形状というのは少しづつ違います。
しかし、その会社としては、何パターンかあるにしても、1台だけを作るというのはほぼありません。
有るとしたら、特別に良い木を使う時に、一連の作業工程とは別に工程を組むぐらいでしょうし、大きな、2000人もいるような会社では、良い木を使った高級ラインというのが出来ています。
ここでは、木取りにも気を使い、接着なども細心の注意を払っています。
また、一人か二人で作っているようないわゆる工房というのもかなりあるようです。
唯、数年前に、二胡の生産許可というのが必要になってしまった為でしょうか
力の弱い、私の工房みたいなところは、大きなところに吸収されるか、その組織の何らかの一員という形になってしまったようです。
どこの世界でも大きい処にはかなわないのですね。
ですから、ある日本人が関わっている二胡の工房が、良くその許可をとれたなと不思議に思っていましたが、、、、最近そこでも親会社のものを売っているような気配がありますから、やはり何か難しい事があるのかもしれません。
それにしても有名な二胡の工房というのは、数十社はあるようですし、小さなところも入れれば、数百社になるということです。凄いですね。
いずれにせよ二胡の削りというのは型で削るところがありますから、そのほとんどは量産型と言ってよいのです。
では何が工房物と量産品との違いかと言いますと、まずは木取り、接ぎ合わせ、そして良い皮を使うというところでしょう。
量産ラインの中でもここは大変気を付けているのだと思います。
量産品は、かなり大きな材料から、同じ部材を棹なら棹、胴なら胴と、どんどん構わず製材し、またまた同じ木と思われるものなら、どんどん組み上げていきます。
そうです、思われるものという感じでしょう、だから、花梨の棹に、紫檀系の木軸や、縞黒檀に真黒の木軸などは異っていたりもします。
木軸の穴開け作業と、木軸そのものを削るラインが違いますから、最後にこれは花梨ねと言って似たような色の木で、組み立てるかんじですね。
工房物は、胴に開ける穴にぴったり合わせて一台一台作りますが、量産は単なる部品のアッセンブルでしかありません。
ですから時々、花梨の胴に似たようなベトナム花梨の棹が入っていたり、木軸だけ違うパドークが入っていたりもします。
皮はまず一番高級な木の材料、例えばアフリカ大葉紫檀などに、尻尾から5枚ぐらいまでの良い処を使います。
これは、量産も工房も変わりませんが、量産品の良い処は、高級材の皮のすぐわきの殆どこれなら高級品というのが張られる場合もあります。
これはとんでもなくお買い得品ですね。
二胡が、それぞれに出来が違い鳴りも違い同じ金額なのになぜこれだけ良いのというのが出てくるのはこういうところにも原因があります。
なんせ蛇皮自体はその長さの中できっかりここから高級と分かれているわけではありませんから。
又同じくらいの幅と長さの蛇皮でも、一枚一枚、脱皮時期が違ったりもします。
工房物は、これらを良い木と組み合わせます。
その中で弾いてみて、順位を付けて、値段を決めていきます。
良くコンクールなどに出品されるものはこのように作った100台近い物の中から選ばれると言われています。
二胡は一台一台違いますから。