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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

10月7日(日)年末年始の営業予定 11:00~15:00

2018-10-10 06:53:26 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
10月に入りましたね。
光舜堂では、驚くべきことに来年のご予約が数件入り始めています!
やはり日曜日のみの営業日だと、行きたくてもそうそう行かれない、
ということで、お盆休みやお正月休みにいらっしゃる方々は、
ご自身の予定が立ち次第けっこう早くからご連絡を下さいます。
そこで、年末年始の営業予定を決定しました!

◇2018年の最終営業日は12月23日(日)です
 最終週の30日は営業しませんのでご注意ください

◇2019年の初回営業日は、1月2日(水)の新年特別営業です
 時間は未定ですが、おそらく[遅く始まって・早く閉める]と思います

◇2019年の通常営業開始は、1月6日(日)11時からです
 ご予約入り始めてます。ありがとうございます。m(__)m

この、日曜日(1月6日)が、特別営業日を例年している”2日”とでは
2019年は間に3日間しか無いために、
2日(水)に恒例の特別営業をやるかどうかで かなり悩みました。
しかし、師走でお忙しい年末より新年ゆったりの方が皆さんも良かろうと、
12月30日と1月2日を天秤にかけて2日を取った次第です。
どっちもやる、という選択はありませんでした、ゴメンナサイ。
どうぞよろしくお願いいたします。



さて10月最初の営業日は、
そんな日曜日のご来店が難しいお客様のご来店から始まりました。
(と言ってもその方が日曜日がお休みでないのはお帰り間際に知ったので
今回の話とはあまり関係がないのですが)

そのお客様からは、ご予約時に、
西野二胡が欲しいというお話をいただいていたのですが、
こちらもあまり積極的に楽器販売をしていないので、
(本当に惚れ込んで下さった方だけに弾いていただければと思ってますので)
「まぁどんな感じか試しにいらしてください♪」といったお返事をし、
こちらの心づもりとしては、持っていらっしゃる二胡の調整がメインで
お待ちしておりました。

かくしてお客様の二胡を見てみると、、、うーん。。。
きちんと新品を楽器店でご購入。。。
金文字の銘入りで。。。
一枚板タイプの西野二胡よりも高額の価格でご購入。。。

「。。。」

伺うと、とても もっともらしい説明を受けてのご購入だったそうで。。。
「うーん、、、それ、いろいろ間違った説明ですよ」
と、正確な素材の説明をさせていただきましたが、
ほぼ真逆の事実を知ったそのお客様は、
先方を信じていらしただけにカルチャーショックは大きく。。。

お客様を差し置いてその店を糾弾するわけにもいきませんから
なんともブログではこれ以上はお話しようがないですが。。。



そうかと思えば、後半にいらしたお客様は、
BOOK OFF系列の中古品店『ハードオフ』で入手した中古品。
その代金、3万円だったそうですが、物がとても良く、
おそらく元の持ち主は当時の価格で17、8万は出したであろう、
現在なら25万円クラスの黒檀。
買ってそのままにお持ちになったので酷い音の状態でしたが、
その素材の良さから、店主は楽器を一目見ただけで
この酷い状態は調整で良い音色に変えられると確信し、
実際その通りになりました。
ご主人様もご一緒にいらしていたのですが、
いつも聴いていた奥様の二胡の音色が別物になってビックリ!
「この先、誰が新しいのを買うように勧めても、
この楽器は一生物ですから自信を持ってくださいね!」
皮も良い状態でしたので、中古品にありがちな要張替え品ではなく、
非常にラッキーな掘り出し物と分かり、ご夫婦揃って嬉しそうでした。


今までも何人ものお客様にお会いして何度も感じて来たことですが。
「この二胡は買い替えなくて大丈夫!」そう言って念を押して
その二胡が十分良い楽器であることに自信を持っていただかないと、
間違ったことを自信たっぷりに言ってのけ楽器を売る人達が存在する以上、
人の好い日本人の二胡愛好家さん達は、”先生”とか”師匠”、もしくは
”本場の人”を純粋に信頼しきっている方が多いので、
悪いひとの言いなりなんだろうなぁ、と思います。
未だに、「新たに私の教室で習いたいなら、私から二胡を買わないと、
前の習っていたところで使っていた二胡では教えない」なんて言っている、
とんでもない先生があちこちにいるようですし。

しかし、ほとんどの楽器は調整や修理で良く成ります。
あなたの大事にしていた楽器は先生には関係無いです。
先生にお持ちの二胡をけなされても、無駄に傷つかないで下さいね。


最後にいらしたIさんは「特に何も問題無いけれど」、
と、約1年前に光舜堂で蛇皮の張り替えをした二胡の調整にご来店。
順調に育てていらっしゃいましたが、着いている駒を見て店主が
「この駒じゃ低音が弱いでしょう、換えよう!」と、
弦を交換して駒を交換して、バランスを整えると、
「わぁ、変わった!」

こんな風に、順調であるようでもこまめにきちんと調整をすると、
デリケートに楽器を整えていけるんですよ。
Iさんは、比較的お近くの地域にお住いとは言え、定期的にいらして調整し、
長く大切にご自分の二胡を愛用していらっしゃいます。
理想的な楽器との付き合い方だと、Iさんを見ているといつもそう思います。




ところで現在店主は異素材ヴァイオリン製作に夢中なのですが、
この日は、何年も前にそのヒントを下さった大森ヒデノリさんが
試奏の為に来てくださいました。

約6年ほど前に、フィドル奏者の大森さんが率いる『ストリングルーヴ』
(=二胡の木村ハルヨさん、ギターの居倉健さん、胡弓の木場大輔さん、
木場さんとユニット『木立』も組んでいるピアノの足立知謙さん、
ゼノカルテット+メンバーのチェロの重松涼子さん、同じく
ゼノカルテット+メンバーでもあるのパーカッション山下嘉範さん
……今振り返ると、なんて豪華なメンバーなんだ!)がライブをした時に
店主が肉の万世本店の会場を紹介したのですが、
そのライブ開催を通して店主は大森さんと出会い、以来、
”PAを通しても良い音色になるヴァイオリン”を課題に研究製作していたのでした。

ということで、約束の時間に現れた大森ヒデノリさん。
すると、その前からいらしていたお客様達が
「キャー☆☆☆大森さんっ!!」
「?!」
と、ビックリの店主とワタクシでしたが、
そう言えば、大森さんは何度もウエィ ウエィ ウーさんのカフェで
ライブをしているので、二胡弾きさんにも知る人ぞ知る御方。
「すごーい!遇えて嬉しい!!」と大喜びのお客様達。
そしてシャム柿の西野ヴァイオリンを大森さんに試していただいたり、
店主とあれこれ話す間も目をキラキラさせて、
おまけに、シャム柿のCDM二胡を弾いたお客様に大森さんが
シャム柿ヴァイオリンで即興で合わせたりして、シャム柿コラボ。
お客様達には思わぬビッグサプライズだったのでした。


そして肝心のシャム柿の西野ヴァイオリンはと言えば、
もう音量良し、音色良し、特に低音良し、ヴィジュアル良し!
以前FBに出して画像ではお見せしていましたが、実物の方が美しいと♪
そして、「こんな低音が鳴るヴァイオリンって無いですよ!」
しかもヴァイオリンをシャム柿で作ること自体が奇跡のような製作技術だと
大森さんは理解してくださっていて、それをこの完成度で出すことに驚き、
本当に気に入ってくださいましたが、店主にとってはまだ試作品。
「まだまだ、これは表には出せないんだ」
通常のメープル材のヴァイオリンとは異なる音色なので
クラシック界では賛否両論(おそらく否ばかり)が必至だからこそ、
店主は独自の音色を極めたいのだそう。

連れ帰れないと知って残念そうにして下さった大森さんに、
「次に会う時にはもっと良いのが出来てるから♪」
大森さんと次回会うのは来月。
果たしてそれまでにどんな西野ヴァイオリンが仕上がるでしょうか。

大森さんとお会いするのは、今回たまたま双方のスケジュールの都合で
日曜日になっただけなので、
ご来店中に遭遇できたお客様達は本当にラッキーな方々でした。

ということで、ご来店の皆様ありがとうございました!




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