二胡の弦は中国製が多いですね、当然ですが。
今の金属弦になったのはどうやら、それまで胡琴といわれていたものの中で、
二弦の胡琴が二胡と呼ばれるようになった頃のようです。
それまでは絹弦でしたね。絹弦のことは後で書きます
当然ヴァイオリンを意識していましたから、弦も金属製になったのでしょう。
幸いにも、中国の鉄は硬いのです。
製鉄の根本である高炉から出てくる錬鉄の時点で、硬いものが作られています。
鋼などはそこからさらに違う工程を経て100種類以上の鋼にかわります。
鉄は金属の中でも大変精錬するのが難しい金属です。
古代から使われていた、金銀銅などは、不純物を取り除くのに鉄ほどの苦労はなかったようです。
ですからかなり早い時期起源前4000年くらいには、もう使われていたとおもいます。
鉄は紀元前1500年くらいになってやっと、鉄の製品として(主に刃物、武器)として作られ始めたようですが、
どうもこれも、隕鉄(隕石として天から降ってくる)から作られたものが多かったようです。
隕鉄はかなりの高温たぶん3000度以上に熱せられて落ちてきますから、その間に硫黄などの不純物が取り払われているようです。
鉄を溶かすのには1500度以上の熱が必要です、
最低限1250度くらいは必要なのです。
ところが、薪などではせいぜい1100度くらい、かなり密閉しても1250度くらいでしょうね。
陶器の登り窯がそのくらいにはなります。
しかしそのくらいに熱しても溶けはするのですが、冷める間に空気中の物質と反応したりもともと含まれている炭素や硫黄などがなかなか分離しにくいのです。
ですので、コークスができるまで、鉄の量産というのは難しかったようです。
鍛冶屋さんの歌の中に出てくる「飛び散る火花」あれは、叩くことで鉄の中の炭素を放出している火花です。
ですからたたけば叩くほど、柔らかい鉄が出来上がるのです。
ヨーロッパでは、何とか良い鉄を量産しようと様々に鉄の精錬が研究されました。
現在の高炉が出来たのも1800年代に入ってからですが、それでもせいぜい炭素のかなり多い銑鉄が主力です。
いわゆる錬鉄というのが量産されるようになったのは、1900年台に入ってからでしょう。
嘘か本当かは分かりませんが、ここで中国がとても大切な役目をしたそうです。
それは、製鉄のるつぼ法というのが、すでに紀元前600年ぐらいには行なわれていた、という事なのです。
るつぼというのは磁器の容器の一つで密閉できるものです。
密閉した容器の中で鉄を溶かすと、空気中の不純物を含まないで製鉄できるのです。
もともとあった硫黄などはアルカリ成分を一緒に燃やすことで取り払っていたようです。
お話というのはどうやら古代中国の遺跡から発見された製鉄法を取り入れて、現在の主流の製鉄法が出来上がったという話です。
という事は中国の偉大な発明、紙、磁石、火薬、それに加えて、鉄というのがあるのではないでしょうか。
中國では紀元前から,地下の天然ガスを利用していたという話もあります。
それらは何で進化して続いてこなかったのでしょうか??
発明よりむしろそのほうが不思議なことです。
さて製鉄です、現在の中国の製鉄の基礎を気築いたのは日本の製鉄法を取り入れてからです。
当然、日本と同じ硬い錬鉄が主力です。
もちろん柔らかい鉄純度の高いものは作ることはできますが、その生産コストは、その需要に見合いませんね。
現在のヴァイオリンの弦の高いこと、1本1万円を超えるものもあるくらいです。
しかしそれだけの需要がヨーロッパにはあります。
そこへ行くと二胡の弦は安いですね、安いものだと、400円くらいで日本で手に入ります.
もちろん単線であるという事、もありますがそれにしても安いですね。
当然、それほど高級な鋼を使っていないからでしょうね。
でも、高級な鋼弾力があって純度が高いというのは耐久力にはかなり良い影響があります。
ちなみに、何人かの演奏家さんにヨーロッパの弦で弾いてもらって、大体どのくらいの時間数で交換するかというのを聞いたことがあります。
それによると、大体400時間くらいのようです。
きっちりと時間は買っているわけではないですが、毎日少なくとも3時間以上弾く方数名に聞いたのです。
ほとんど、の方が、350時間から、400時間ぐらいの間で交換しているようです。
中国製の弦はというと、メーカによってはかなり違いがありますが、200時間くらいから0250時間くらいではないかと、、、
これもおおざっぱです、
何しろ何か月で交換したという人はいますが、何か月ではわかりにくいですね。
本来ならば、振動数で計算すべきなのでしょうが、
ここで中国の弦、今回のテーマなのですが、同じメーカーでも、その時々変わるようです。
明らかに、前も同じ弦だったのに持ちが違う、弾いた感じが違うこのように言えるのは、相当弾ける人でしょうね。
たぶん弦のロットごとに、変わるようですし、同じ時期に作った物でもかなりかわります。
それは弦の焼き入れ、焼きなましなど最終加工の不安定として出てきます。
これは製造の問題もあるでしょうがやはり基本的には弦を造る素材の不安定さが出てくるような気がします。
しかしそれが、二胡の良いところでもあります。
続く
今の金属弦になったのはどうやら、それまで胡琴といわれていたものの中で、
二弦の胡琴が二胡と呼ばれるようになった頃のようです。
それまでは絹弦でしたね。絹弦のことは後で書きます
当然ヴァイオリンを意識していましたから、弦も金属製になったのでしょう。
幸いにも、中国の鉄は硬いのです。
製鉄の根本である高炉から出てくる錬鉄の時点で、硬いものが作られています。
鋼などはそこからさらに違う工程を経て100種類以上の鋼にかわります。
鉄は金属の中でも大変精錬するのが難しい金属です。
古代から使われていた、金銀銅などは、不純物を取り除くのに鉄ほどの苦労はなかったようです。
ですからかなり早い時期起源前4000年くらいには、もう使われていたとおもいます。
鉄は紀元前1500年くらいになってやっと、鉄の製品として(主に刃物、武器)として作られ始めたようですが、
どうもこれも、隕鉄(隕石として天から降ってくる)から作られたものが多かったようです。
隕鉄はかなりの高温たぶん3000度以上に熱せられて落ちてきますから、その間に硫黄などの不純物が取り払われているようです。
鉄を溶かすのには1500度以上の熱が必要です、
最低限1250度くらいは必要なのです。
ところが、薪などではせいぜい1100度くらい、かなり密閉しても1250度くらいでしょうね。
陶器の登り窯がそのくらいにはなります。
しかしそのくらいに熱しても溶けはするのですが、冷める間に空気中の物質と反応したりもともと含まれている炭素や硫黄などがなかなか分離しにくいのです。
ですので、コークスができるまで、鉄の量産というのは難しかったようです。
鍛冶屋さんの歌の中に出てくる「飛び散る火花」あれは、叩くことで鉄の中の炭素を放出している火花です。
ですからたたけば叩くほど、柔らかい鉄が出来上がるのです。
ヨーロッパでは、何とか良い鉄を量産しようと様々に鉄の精錬が研究されました。
現在の高炉が出来たのも1800年代に入ってからですが、それでもせいぜい炭素のかなり多い銑鉄が主力です。
いわゆる錬鉄というのが量産されるようになったのは、1900年台に入ってからでしょう。
嘘か本当かは分かりませんが、ここで中国がとても大切な役目をしたそうです。
それは、製鉄のるつぼ法というのが、すでに紀元前600年ぐらいには行なわれていた、という事なのです。
るつぼというのは磁器の容器の一つで密閉できるものです。
密閉した容器の中で鉄を溶かすと、空気中の不純物を含まないで製鉄できるのです。
もともとあった硫黄などはアルカリ成分を一緒に燃やすことで取り払っていたようです。
お話というのはどうやら古代中国の遺跡から発見された製鉄法を取り入れて、現在の主流の製鉄法が出来上がったという話です。
という事は中国の偉大な発明、紙、磁石、火薬、それに加えて、鉄というのがあるのではないでしょうか。
中國では紀元前から,地下の天然ガスを利用していたという話もあります。
それらは何で進化して続いてこなかったのでしょうか??
発明よりむしろそのほうが不思議なことです。
さて製鉄です、現在の中国の製鉄の基礎を気築いたのは日本の製鉄法を取り入れてからです。
当然、日本と同じ硬い錬鉄が主力です。
もちろん柔らかい鉄純度の高いものは作ることはできますが、その生産コストは、その需要に見合いませんね。
現在のヴァイオリンの弦の高いこと、1本1万円を超えるものもあるくらいです。
しかしそれだけの需要がヨーロッパにはあります。
そこへ行くと二胡の弦は安いですね、安いものだと、400円くらいで日本で手に入ります.
もちろん単線であるという事、もありますがそれにしても安いですね。
当然、それほど高級な鋼を使っていないからでしょうね。
でも、高級な鋼弾力があって純度が高いというのは耐久力にはかなり良い影響があります。
ちなみに、何人かの演奏家さんにヨーロッパの弦で弾いてもらって、大体どのくらいの時間数で交換するかというのを聞いたことがあります。
それによると、大体400時間くらいのようです。
きっちりと時間は買っているわけではないですが、毎日少なくとも3時間以上弾く方数名に聞いたのです。
ほとんど、の方が、350時間から、400時間ぐらいの間で交換しているようです。
中国製の弦はというと、メーカによってはかなり違いがありますが、200時間くらいから0250時間くらいではないかと、、、
これもおおざっぱです、
何しろ何か月で交換したという人はいますが、何か月ではわかりにくいですね。
本来ならば、振動数で計算すべきなのでしょうが、
ここで中国の弦、今回のテーマなのですが、同じメーカーでも、その時々変わるようです。
明らかに、前も同じ弦だったのに持ちが違う、弾いた感じが違うこのように言えるのは、相当弾ける人でしょうね。
たぶん弦のロットごとに、変わるようですし、同じ時期に作った物でもかなりかわります。
それは弦の焼き入れ、焼きなましなど最終加工の不安定として出てきます。
これは製造の問題もあるでしょうがやはり基本的には弦を造る素材の不安定さが出てくるような気がします。
しかしそれが、二胡の良いところでもあります。
続く