二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

少しの間休みを取ります。

2020-11-04 11:15:53 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
言ってみれば老年期の始まりでしょうね。

円熟といいたいです。

今日から一週間ほど,埃っぽいところを避けなければいけなくなりました。白内障の手術をすることになりました。

まあ、年を取ったという事ですね。

しかし似たような年齢の方(1日で73歳になりまして)は、お判りでしょうが、粛々と終わりをまとめていきたいと考え始めています。

幸いにも体力はまだ50キログラムぐらいを持ち上げることはできますし。

まだ、昨日食べたものも思い出せますし、8桁くらいの数字なら覚えてもいられます、瞬間ですがね。

しかしこのところやはり見えにくいというのが物つくりとしてかなり、不自由になってきています。

ほぉさんがそばにいる時には、彼女が様々チェックをしてくれていて不自由はなかったのですが、

彼女が今病気と闘っている時、私も甘えてはいられないと、目の手術を思い立ちまして今日からしばらくお休みします。

今考えているのは、このようなコロナの時代が来るなどと以前には想像もできていなかったことです。

以前から分かっていたつもりなのですが、明日はわからない!

それなら、今何を自分が楽しくやれるのか?、おしまいに向けて何をしたいのか?

やっぱり物を作っているのは好きです、特に木で作ること、細かい作業の連続のヴァイオリンつくりも、白内障が解消されれば、楽しいに違いありません。

でも、二胡を作るのは本当に好きですね。

今すぐ売るとかではなく、ただ作りたいです、幸いにも作り始めて12年たち、今多分二胡造りのピークに向かう時だと思います。通りたいという気持ちがすごく強いですから。

ですから自分の満足できる楽器を作って残していこうと思います。

販売という私には向ていないことは、楽器に関しては全て金沢のNMLの孟さんにお願いしました。

楽しいというより、やらなければいけないなと考えていることは二胡の弓つくりです。

これはほんとに、すべての二胡弾きさんに使ってほしいと思っています。

それは二胡を楽しく良い音に弾くために絶対必要なものだからです。

弓を作り始めて6年たちまして、最近では、何人かの演奏家から、特別な弓を作ってくれとの依頼も来始めています。

長い弓、重い弓、そして短い弓(

強い毛、弱い毛、滑らかな毛、弾力のあるも毛、耐久力のある毛様々な毛が入るようになりました。

沢山の特注の弓を作る作業の中から見えてきたこともたくさんあります。

竹の長さと毛の質のバランス、毛の質とその量のバランス。ただ長ければよいわけでもなくただ短ければよいわけでもありません。

その長さに合った、毛の質と量のバランスがとても大切というのはそれらの注文品を作る中から、見えてきたことです。

ただ注文品だととても高くつきますね、何本か作ってなった句行くまで試してもらうのですから、

そういう点で中国の弓の金額の安さにはかないません。

それでもなるべく、金額を抑えてなおかつ皆さんに弾きやすい耐久力のあるという点では、東風、西風が良いのかもしれません。

クラシックやポップスを弾くなら、西風でしょう。

中国の音を求めるなら、東風でしょう。

今しばらくはお待ちいただければなりませんが、上級者を目指してあるいは上級者には麗風、音風でしょう。

むしろ初心者には、あるいはしっかりとした運弓を身に着けたいなら、短い弓と最近は思っています。

などなど、まだまだ二胡でやらなければいけないこともあります。

それらがやっていけるように、目を直してしばらくの休憩をとります。



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