このところ「光輪」と「寂光」の在庫を切らしてしまい、大変失礼しました。
本日在庫を補充いたしました。
この光舜松脂の製造は、天候次第のところがありますので、まれにこのようなことがおきますが、なるべく早く販売できるようにいたいます。
この様な事が起きますのは、一時期に大量に作れないということ、このことは、何度も試しましたが、一回に8ケが、限界のようです。
熟成させるのに1カ月半、日々混ぜて慣らして行きます、その間天然の触媒を、準備して、触媒と併せて3日、それから火にかけて、気温にもよります20分くらい、その間松脂の溶け方をみていきます。
普通の松脂なら、ここですぐ型に流しこみますが、光舜松脂は、高温のため、待つこと20分くらいですかね。
原料から比べると、半分以下になります。
そして、型に入れるとき、少し少なめの物を一つつくり、必ず、ヴァイオリンとチェロでは品質を確かめます。
作りはじめて4年ほど経ち、今では殆ど、ダメを出しませんが、最初の頃は、様々に質が変わったものです。
でも、それを取っておいたお陰で、今年に入ってOさんに缶ベルを貸していただいたとき、今の「寂光」とほとんど変わらない物を選べたのですぐ。
それからそのRと名付けた物の触媒を1000分の1.2という、微妙な数値で、変化させて、「寂光」ができあがったのです。
「光輪」も同じ様なつくりかたですね。
なんで、漢字の名前なの?とは、良く聞かれます。
それは、熟成させるのに使う溶媒が、日本独自のもだからと言う事もあります。
勿論似たものは、天然とはいえ世界にあるとはおもいますが、シャインマスカットが、最近の外国製のシャインマスカットとは、違いますね、。
土質も違えば、育て方も違います、一枝に一房。
一枝にたくさんつけると、品質が落ちるそうです。
天然物の育て方は松脂も同じかもしれません。
日本で作るからこの光舜松脂ができあがります。
勿論、外国の方、あるいは日本人でも私程度の科学知識があれば作れるはずです、いずれ他の国でもこの天然熟成の物は作られるはずです。
化学的にはです。
しかし、この光舜松脂同じレベルにするのは、なかなかに大変でしょうね。
また、漢字の名前では世界に広がらない!
という方もいます。
確かに!
しかしもうすでに、アメリカからお二人、オーストラリアからお二人、そして中国の方、かなりな讃辞をいただいていますが、
作れるのは、2人で頑張っても、一月に、120?くらいです。
極端にいうと日本の擦弦楽器奏者20万人と言われますが
10年作っても、14000個です。
日本だけでも7%にも、届かないです。
外国にまで販売などできないのです。
だからと言って今の時代 何も漢字にする事は無い!と思われる方も多いかもしれません。
大変勝手なのですが、これ私の好みなのです。
玉麒麟や九紋龍などの綽名。でもヨーロッパにも the Lionheart と呼ばれる人もいますし
The Chair と呼ばれる椅子もありますから、このようなあだ名の感覚というのは世界中にあるのかもしれませんね。
一つの字や、呼び名でシンプルにその本体を象徴させるというのは漢字独特の能力ではないでしょうか。
桐の箱は対衝撃です。
そこに、英語やローマ字で名前を付けたくなかったのです。
勿論筆による字でしょうね。
しかし、この松脂の良さが定着したら、もしかしたら外国の方もこの字のままで覚えてくれるのではないでしょうか?
たぶんその頃にはネオちゃんの判断でローマ字読みくらいはつけるかもしれませんね、あるいはK20や0を復活させるのでしょうか?
そのくらいの品質で何時もありたいです。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ