二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂 三種類の違い。自然農法と水耕栽培

2023-01-26 10:03:26 | 光舜松脂
ほぉさんと一緒に作り始めた、光舜松脂0は、この松脂の基本形です。制作時には光舜堂ではこれをSタイプと呼んでいます。
そのSタイプの中で、天然松脂の中でも一番倍音が多く豊かな音色になる原料として0は作られています。
柔らかく,また大変細かい粒子です。
多くの倍音を引き出し、芳醇な音色を擦弦楽器に実現させます。

光舜松脂1は、その柔らかいSタイプをベースとし、工房でHタイプと呼んでいる硬い粒子の混合体を作り上げることで、より幅のある演奏を実現させやすくしてあります。

光舜松脂K20は、Kタイプと呼んでいる、松脂そのものを活性化したものの中の一番純度が高い物を、Sタイプと低温で混合したものです。楽器の持つポテンシャルを活かし、豊かな表現力を実現させるべく作られたものです。
Kタイプは、松脂としてのポテンシャルが大変高く、その100%は大変な爆音を引きだします。このK100をベースに様々なタイプの松脂が作れます。
しかし安定した製品にするためにはさらなる研究が必要だと考えられます。
この一年、多くのプロの演奏家にお試しいただきまして、かなり安定して作りだせ、その性能も高く評価されたK20のみの発売とさせていただきます。

0と1は農業などに例えれば(何しろ植物の樹脂ですから)、有機栽培に近く大変豊かな風味を味わえます。
k20は、行ってみれば水耕栽培などのように、その味わいをより強め効率的に熟成した野菜の様な感じかもしれません?

また昨日のブログの文章「技術があれば二胡でもK20は使えます」と書きましたが、これは書き換えます。「二胡でもK20は使えます」
技術が有る無しというよりむしろ楽器の調整の具合でしょうね。
演奏技術は皆さんの努力によって進むものですから。
確かにこれがK100だとしたら、私のように演奏技術のたりないものは、気持ちを込めて弾いたつもりが汚い音になったりもしてしまったのです。また、このKタイプは、特にK100は、普通の松脂に比べて大変遠鳴りします。そして反応が早い光舜松脂の中でも、とびぬけて敏感で早いです。ですから弓の動きに毛の張り具合にとても敏感に反応してしまいます。
そこで、K100をマイナーチェンジして、K20を作り出したのです。
演奏のタイプ、あるいは、曲の違い、楽器の違い、弓の違いなどによって、この光舜松脂0,1,k20 使い分けて楽しんでください。
また、光舜松脂25はそれこそ、二胡に特化したものです。特にかなり漂白された中国製の白い毛の弓にはとても合うと考えて作ったものです。
むしろ福音弓には強すぎるかもしれません、福音弓には0をお勧めします。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


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