二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

金属軸を木軸に変える。

2024-01-22 15:48:56 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
久しぶりで依頼が来まして、金属軸の金物を外して木軸に交換しました。
金属軸の入っている穴というのは真っ直ぐな穴なのです。
それを皆さんご存知のように手元が太くて先端が細くなる形の穴に掘り替えなければいけません。
これが入るようにですね。
その上金属軸の金物は
このように四角い座金が彫り込まれています。
これが厄介ですね。
木軸はこの部分に力が掛かって木軸が止まりますから、この四角い穴をなんとか綺麗にそして力が掛かっても壊れないくらいに強くしなければいけないのです。
そのためには一度この金属軸の入っていた穴を埋めてさらにそれから木軸が入る穴を開け直すのです。
ですから二重の手間がかかり、あまりお安くはできないのが残念です。
金属軸は弦の微調整という点では本当に優れモノなのですが、弦をきちんと取り付けられなかったりすると金属の筒の中で弦がボルトに絡んだりして厄介なことになります。勿論長い間やってきた先生方は簡単でしょうという方もいらっしゃいますが、年に一回あるかないかの弦交換をする愛好家にとっては管理厄介なのです。
このお客様もかれこれ10年近くこの楽器を弾いてきてはいるのですが今回はかないり大変なことになってしまったようで木軸に付け替えることになったのです。

こんな感じに出来上がりました。

このところ、二胡以外の注文が多く何とか能登のアテの二胡を作ろうと思っているのですがちょっと遅れています。何とか月末には一台は仕上げたいです。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ

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