![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/c5/1ffae8102cff56061080206760b6e320.jpg)
隙間開いてますね。これなどは殆ど演奏に問題ないくらいです。
弦を張って調弦して棹をゆすっても動かないくらいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ce/8f71f0b5b05a5da4efa9f97a022c1811.jpg)
これだけ開くと調弦して棹をゆするとカタカタと動きます。
ですから、弾いている時に微妙に音程がずれたりします。
弾きながら、楽器自体を前後に倒したりしても音程がずれてきます。
このことは、どんな二胡にも必ず起こるのです。
二胡の棹は真っ直ぐに作られていますから、棹が経年変化で縮んだりすると、必ずこの穴との間に隙間が出来ていきます。
以前、劉継紅さんが、楽器を倒した時に微妙に音程がずれるのが面白くそれがまた二胡の味わいになるし、それを演奏上利用することもあるという話をしてくれた時に、なぜ音程がずれるのかとても不思議でした。
たまたま穴との隙間を直すのが2台来まして、自分で弾いてみて気が付いたのです。
最初の写真の紫檀の楽器は、ほとんど音の変化はありませんでしたが、二番目の黒檀はかなり、変化しましたね。
全く体を動かさず楽器も真っ直ぐに立てていればまあ問題はないのでしょうね。
こんなことも、二胡は民族楽器と言われる一因なのかもしれません。
しかし棹を後から同の穴に入れる以上絶対に隙間はあるのでしょう。
完全にぴったりでしたら入りませんから。
という事で、この問題は、まだまだ考えなければいけないことかもしれません。
穴の隙間を直すとこんな感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/33/4f6fc99a4502d40348416ee766cd3696.jpg)
本当は棹を完全に固定してしまえば良いのでしょうが、修理したりするときあるいは皮を張る時には胴から棹は外したいですね。
それだからでしょうか?棹を胴にビス止めした楽器もあるのです。
ほとんど見かけませんが。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ