これは、光舜堂を始めてから常に求めてきたことです。
二胡もそうです。
中国製の二胡の最初の弾きにくさというのがありました。
直ぐには綺麗な音が出てこない、良い楽器程最初は弾きにくいものだと、分かったようなことをいう人もいましたね。
でも、私音考えたのは弾きやすい弓を作ればよいという事です。
以前、桐子ちゃんが手首を痛めてそれでも決まったコンクールに出なければいけない。
「西野さん。弾きやすい弓作れませんか？」
そこで研究して、作り上げたのが麗風です。
すこしだけ普通の弓より重いです。
5グラム。
でもこの重さがかえって弾きやすくさせるのです。
手元の重さ、先端の重さ、全体のバランス。
「西野さん！お陰で良い成績取れました、全く痛みを感じないで弾けたのです」
それ以来、光風、舜風、毛の質を変え音色は違っても弾き心地は本当に弾きやすいと言ってもらえています。
更には先日あるお客さんから電話があり、
「あなたは弓作ってるんですって？私にも作って欲しい」
「はい良いですよ、でもうちのは、中国製より高いですよ、倍ぐらいしますよ」
ということで、黒旋風を送りました。
私より少しお姉さんの方でしたから「とても軽くて力を入れなくても音が出しやすい。でも、こんなのお友達は皆持っていないし、、、」
という事で教室には持っていっていなかったようなのですが、
次に教室に行ったとき「ねえ、西野さん、先生が同じもの持っていたんです。これが一番と言ってくれていましたよ＝＝」
お陰で教室にももっていけるようになったとのことです。
さらに弾きやすいのが、松脂です。勿論光舜松脂。
これはヴァイオリンの方達は皆さん口をそろえて、弓がワンランク上がったような感じになる。弾きやすいし、引っかからないのにとても良く鳴る。
二胡の場合も同じですね、弓が軽くなる。
私の目指してきた、弾きやすく楽しく演奏できる楽器と弓と、そして松脂。
最近では自信をもってお勧めしています。
工房光舜堂西野和宏＆ほぉ・ネオ
