光舜松脂も発売開始してから約半年が過ぎました。
ここへきていくつか、問題も出てきています。
一つは、やはり金額の事ですね。
高いという方もいらっしゃるのです。品質に比べて高いということでは無く、一般の松脂に比べて高いということのようです。
私としては、そうは思っていません。
製造の工程から行って、通常の松脂を作るのよりも何倍もかかるのです。
通常松脂は、簡単なものなら、原料を溶かして、型に流し込む。
だけです。
もう少し手間のかかるものは、ある程度加熱して、不純物を取り除き、そこに油分を混合したりもします。
また中には金属粉を混ぜてあったり、カーボンを混ぜたりしてあるものもあります。
各社それぞれ工夫はしているようです。
また中には、天然に熟成されたものを採取してきて、それらを混合して(天然の物は採取数rごとに少しずつ性質が変わります)混合することによってある程度の安定した松脂に作っているところもあるようです。これなどは、光舜松脂よりも高額なものもあります。
天然に熟成されたものは、数十年の時間がかかります。
光舜松脂は、そこまでは行きませんが原料の段階からすると、1月半近くかかります。
原料を精製して、加熱して、保温熟成期間を設けさらに、加熱して松脂成分以外をすべて取り除きます。再度加熱して、安定した質に変えていきます。
これらの加熱は、全て温度が違いその温度の違いによって、加熱時間の長さの変化で、硬い引っかかいりの強いものと、0の様に柔らかくとてもきめの細かいものとに作り分けていきます。
ですので通常の松脂とは、成分そのものを作るのにとても手間と時間がかかるのです。
ベルリンの高橋さんも言っているように、1、や25の上に0を塗ると音色の良さがさらに際立つこともあり、私としては、0と1あるいは0と25二つの組み合わせの物をお勧めしてはいるのですが、そうなると、二つ購入しなければいけないことになります。そうなると相当高額な松脂ということになってしまいます。
思い切って購入された方は、その効果に大変納得はされているのです。
しかし初めて使おうと思ったときに、この金額は抵抗があるようです。
ベルリンの高橋さんも、最初試していただいたころには、もう少し金額何とかならないのかと?おっしゃっていたこともありましたが、最近は全く納得されているようです。
再度ベルリンの高橋さんのブログです。
しかし金額のこと、広めるうえでも何とか方法はないんのかとは考えてはいるのですよ。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ