裏山散歩で萎びた黒紫色の果実を付けたムクノキがあった。 前にも冬芽と葉痕をアップしていたのだけど再度詳しく観察してみた!
ムクノキはエノキと同じアサ科でも、属は違ってムクノキ属になる。 今まではケヤキなどと同じニレ科だったけどAPG植物分類体系では分かれたんだね!
葉の表面にはガラス質の物質が多く、漆器の木地を磨くのに使われたほどざらつくのが特徴で紙やすりの原型といっても良いほどだ! ガラス質が多いので虫に食われることも少ないんだ。
樹皮は灰褐色で縦に筋が入り、片状に剥がれる。
枝は節ごとにジグザグに曲がり冬芽が伏生する。
冬芽は紡錘形で灰色の短い毛が生えた芽鱗に包まれる。 時に予備芽(平行芽)が作られることがある。
葉痕は三角形若しくは楕円形で黒く盛り上がる。 白い3個の維管束痕が見られる。 (↓)仮頂芽と葉痕と果実・・・
果実はサクランボなどと同じ核果で大きさ12~13mm、果肉は干し柿の味に似ている。 11月頃に黒紫色に熟して果皮はしわしわで先端に花柱が残っている。
幾つか味わってから種を出して観察してみた。中には7~8mmほどの核果があってほぼ球形、先端に白っぽい種枕がある・・・
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