私が小学生のころ(半世紀も前ですが・・・)秋になると写生大会が開催されていました。時期的には11月の初めごろで錦秋と呼ぶのが相応しい妙義山を描くことが多かったような気がします。そして妙義の紅葉祭りも11月3日と決まっていました。↓撮影日11月9日・・・
それが、どうも最近は11月3日頃だとそれほど紅葉が進んでいないことが多く、色も鮮やかな赤や黄色ではなく何かくすんでいるような気がします。↓撮影日11月4日・・・
このような傾向は各報道機関も時々取り上げていて「温暖化の影響」「窒素酸化物の増大」と指摘していることが多いのです。そこで小難しくこの原因を考察してみました・・・
温暖化と言うことは平均気温や最低気温・気温差が上がっている➡最低気温8~9℃、平均気温15℃以下で紅葉が始まる➡暖かいと呼吸が行われ糖類の消費が増え原料不足でアントシアニンの生成が少ない。➡紅葉が遅れ、くすむ・・・
窒素酸化物が多いと一時的に土壌の富栄養化が進み秋伸びが増えて若い葉は紅葉できない。一方、富栄養化は菌根菌の活動を抑えるため菌根菌に頼っているミズナラなどの木は栄養を貰えず光合成が抑えられ糖類などの蓄積が減って紅葉の元となる色素が少なくなる。➡紅葉がくすむ・・・
このまま二酸化炭素が増えて温暖化が進み、窒素酸化物が増えて大気が汚染されてくると・・・ますます鮮やかな紅葉が見られない時代が訪れるのかもしれませんね!
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