JTBの社員が手配忘れを取り繕うために虚偽の自殺文書で遠足中止を画策。ひと月たってようやく逮捕。解雇となった。
個人の問題として処理されようとしている。それでいいのだろうか。本質はそれで改善されるのであろうか。
問題は多くの場合、そこだけでないと思う。企業の体質を問う必要がある。
韓国の客船事故。これも本質は船長を初め、乗務員の救助任務放棄が原因の様な言い方が通らない実態が出て来た。
救命いかだが使えない状態なのに検査機関にはわいろでパス。救難訓練はされていないようだ。違法な過積載、構造変更、
見逃していた政府機関と隠ぺい体制。多くの場合事故につながる。
事故の頻発する企業体質。離職率の異常に高い企業、自殺者の多い職場。ブラック企業の実態。個人の責任として処理される怖さがある。本質は会社組織、その人的癒着と収賄社会。社会倫理観の欠如が招く結果だ。
声を上げる人がいる。死んで警鐘を鳴らす人たちだ。多くの顔が浮かぶ。小生の廻りでも。自身が近かったこともある。
今、その職場はどうか。あまり変わっていないように思えている。
