片山被告人はこれまで続けていた「無罪」の主張を一転させ、「私が真犯人です」と弁護人に認めた。
主任弁護人の佐藤弁護士は「裏切られたという感情はない」と語りつつ
「完全にだまされた」とも述べ、刑事弁護人としての複雑な感情をのぞかせた。GOOニュース。
「誰かが被告人を弁護しなくてはならない」被告人から「真実の犯人は自分だが無罪を主張してくれ」と言われたら、
「無罪主張に最善を尽くさねばならないのが刑事弁護の倫理です」という。
弁護人が有罪主張したら懲罰の対象だからだ。いやなら辞任の道しかない。だれかが被告人を弁護しなくてはならない。国選弁護人が当たるケースだ。
「鍛えられた刑事弁護人はこの程度のだましに遭うことに慣れている」
「被告人の供術によらずとも有罪にできる証拠がそろわなければ無罪を主張できる刑事訴訟法の理念から」「客観的な証拠が揃っていない段階での無罪主張は理に適っている」
俺は犯人だが証拠はない。全力で俺の弁護をしてくれと刑事被告人から頼まれたら全力で弁護するしかない。
いやなら辞任しかない。それが弁護士の仕事ということ。
あらゆる動かぬ証拠があっても無罪を主張する被告人。嘘をつくことが日常の人もいる。この種の人間のタイプは一貫して無罪を主張する。
真犯人とわかっていても弁護することが弁護人の仕事ということ。そうゆうことがよくわかった事件でした。