手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2012年1月)

2012年02月13日 | 会員の作品
三谷和夫:三方に広がりてゐし田の失せし今も田寺と親しみて呼ぶ(新アララギ2012.1)
佐々木フミ子:インターネットに同病の人と語るとぞけふの電話は少し明るく(新アララギ2012.1)
関澤喜久子:仏教を学びし相田みつをの詩の中の「にんげんだもの」にわれは救はる(新アララギ2012.1)
細田雄子:ふるさとの四季を歌ひて十二曲のメドレーわが友も壇上に上気して立つ(新アララギ2012.1)
小口勝次:禽獣中魚は地震にて死なず地震は自然現象とよくも言ひたり(新アララギ2012.1)
木村和子:復帰して看護をしたるこの二年定年後の空白にめげず越えたり(新アララギ2012.1)
千葉照子:師走の夜蕎麦湯に浮かぶ蕎麦掻きは蕎麦の実混じりて腰柔らかし(歌会2012.1)
坂巻志津江:生かされて新年(にひどし)迎ふるよろこびに家のめぐりの垣を刈り込む(歌会2012.1)
須田博:節電にLEDの普及して歳晩彩るイルミネーションに(歌会2012.1)
今村和平:瑞巌寺は伊達政宗の砦なり壁厚くして山と海あり(歌会2012.1)
今野英山:菌(きのこ)らの経読むごとき声きこゆ物質循環菌(きん)根(こん)菌(きん)放射線量半減期(新アララギ2012.1)
高橋毬枝:老いて尚ほめ言葉受くる嬉しさに師を前にして恥づる児のごとし(新アララギ2012.1)
小熊宗克:マルクスを経済学部の甥に問ふ喜劇役者と明るく答へぬ(歌会2012.1)
山崎日出男:来る年は辰の年なり年男行く年の鐘を炬燵にて聞く(歌会2012.1)
岸野トモヱ:その昔起こす約束せし観測を子に起こされぬ今年の皆既月食(歌会2012.1)
金井加代子:極月に今日も夫に付き添ひて病院に通ふ冷たき道を(歌会2012.1)

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