手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2023年12月)

2024年01月08日 | 会員の作品
佐々木フミ子:二時間あまりを握りゐたりしか夫の手の温み思へば今は安らぐ(新アララギ2023.12)
今野英山:バロックの窓飾りのあるカトン地区新天地の発想うつしくも自由 プラナカン文化(新アララギ2023.12)
高橋毬枝:八箇月咲きゐる胡蝶蘭を瓶に挿す白さ映え立ち玄関明し(新アララギ2023.12)
麦島和子:夫の病いに翻弄されしこの一年病癒のみ願い向き合い過ごしぬ(新アララギ2023.12)
岸野トモヱ:*お互いに別の伴侶と別の道歩みこしかな長き歳月(歌会2023.12)
大倉康幸:*のんびりと生きていたいが職のあるうちは働くそう決めている(新アララギ2023.12)
相川盈子:*朝日差す厨に今日も粥を炊く食進まざる夫を思いて(新アララギ2023.12)
宮本通代:この年は我が世の夏とにがうりは蔓を延ばして緑拡げぬ(新アララギ2023.12)
丸山幸子:参道をそぞろ歩めばどこからか寅さん現るような柴又(新アララギ2023.12)
鈴木英一:深き谷ロープウエイでひとつ飛び久能山へと駿河湾見て(歌会2023.12)
東寿美枝:テレビにてAIのニュース聴き入りぬ違ひはどこか言葉のトーンか(新アララギ2023.12)
今野礼子:*明日には開かん蓮の薄紅(うすくれない)あまたの蕾を月が見守る(新アララギ2023.12)
桂 崇人:*ことば探り歌を紡ぐよルンルンと三十一(みそひと)文字の調べに乗せて(歌会2023.12)
安達和治:離(さか)る日はただ寡黙にてお母さん言葉も無しに汽車に飛び乗る(歌会2023.12)

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