手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2023年8月)

2023年08月21日 | 会員の作品
佐々木フミ子:あの橋に急ぎて行かむ沼むかうに沈む夕日が待ちゐてくるる(新アララギ2023.8)
千葉照子:繰り返す鳥の囀り透る朝われ乳鉢に胡粉を擂(す)れり(歌会2023.8) 
今野英山:目の前に大谷の一発見し名護球場青空そのまま建て替へらるる(新アララギ2023.8)
高橋毬枝:筍を頂く季節と気の付きて料理考へをるに届きし四本(新アララギ2023.8)
麦島和子:うぐひすの透りて響く鳴き声を微睡みに聞く晩春の暁(新アララギ2023.8)
岸野トモヱ:*満潮時海から水の溢れきて畳あげせり吾五年生(歌会2023.8)
大倉康幸:*選挙前力のはいる街宣も実績アピールできぬは寂し(新アララギ2023.8)
相川盈子:*カラスには本能あるらしそら豆の食べ頃ねらい散らかして去る(新アララギ2023.8)
宮本通代:キリストは馬小屋なれど汝は牛小屋兄姉からは面白がられて(新アララギ2023.8)
鈴木英一:猛暑日の続きて朝から気はよどみ空色淡く山も霞めり(歌会2023.8)
東寿美枝:玄関に盛塩ひとつ一礼し四十五年家を解体す(新アララギ2023.8)
今野礼子:*水入りて皐月の空を映す田に「海ができた」と息のむ幼(新アララギ2023.8)
桂 崇人:*帰るべきHOME(ホーム)あるから頑張れる玄関にヒマワリもうすぐ夏だ(歌会2023.8)
安達和治:*仰ぎ見る涸沢カールの残雪に君は今宵のワインを冷やす 穂高回想(歌会2023.8)

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