手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2023年5月)

2023年05月16日 | 会員の作品
2023年5月作品抜粋  *は新仮名遣い

佐々木フミ子:かにかくに地球は青く美しとぞ宇宙より見し感動を友言ふ(新アララギ2023.5)
千葉照子:黴菌(ばいきん)滅し「安くて甘い」焼芋は衛生学者の合理的な食  森鷗外記念館「鷗外の食」展(歌会2023.5)
今野英山:高山の宴に「めでた」の欠けしまま静かに更けゆく疫病(えやみ)の夜は(新アララギ2023.5)
高橋毬枝:晦日蕎麦啜りて待ちゐる日の光木々の間にかそけく昇る(新アララギ2023.5)
麦島和子:つぎつぎと蝕まれゆく夫の身体時を刻むか別れの時を(新アララギ2023.5)
岸野トモヱ:*能力と言う名の査定生き方を変えざるを得ぬ若者多し(歌会2023.5)
大倉康幸:*忙しい時もペースを保つこと大事にしたい心の内では(新アララギ2023.5)
相川盈子:*赤子とのひと月過ぎて静まりし家かけ回る犬を見つむる(新アララギ2023.5)
宮本通代:もうこれを着ることはなし四人目の親を送りし喪服を畳む(新アララギ2023.5)
丸山幸子:*ゆっくりと落ちる点滴目に追えばいつしか忘る気がかりなこと(新アララギ2023.5)
鈴木英一:春の日の池端に亀とウシガエル隣りあはせて日向ぼつこす(歌会2023.5)
東寿美枝:いつしらに逢ふことなくなりただに見る千鳥ヶ淵のボートの二人(新アララギ2023.5)
今野礼子:*賞賛と励ましの拍手鳴りやまずウクライナ歌劇のカーテンコールに(新アララギ2023.5)
桂 崇人:*はつ夏の下り電車に見つめしはマーガレットの瞳(め)をした女生徒(ひと)よ(歌会2023.5)
高木千春:*恋が終わり雲ひとつない青空に五月(さつき)のぼりそよぐ想いと共に(歌会2023.5)

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