手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2023年11月)

2023年11月18日 | 会員の作品
佐々木フミ子:こんなにも笑顔やさしき夫なりきもつと甘えて置けばよかつた(新アララギ2023.11)
千葉照子:占ひの老婆の言葉は謎めくも迷ふ心の杖の如くに 夏目漱石『彼岸過迄』(歌会2023.11) 
今野英山:鬼子母神の門前に朝顔市のたち風とほらぬまでに人は群がる(新アララギ2023.11)
高橋毬枝:水琴窟に床しき時の刻み聞く世間の喧騒しばし忘れて(新アララギ2023.11)
麦島和子:吾が思い解せぬ夫の返答に言い尽くされぬ虚しさ残る(新アララギ2023.10)
岸野トモヱ:*私ってそんなにきれいと友の言ういずれの医者も「かれい」ですねと(歌会2023.11)
大倉康幸:*夕暮れの深川の道を歩きつつ全国歌会の余韻味わう(新アララギ2023.1)
相川盈子:*お母さんを守るんだよと犬に言い夫は覚悟の入院したり(新アララギ2023.11)
宮本通代:梅雨明け前五キロの梅を干し終へぬ日照りを見つつ土日で仕上ぐ(新アララギ2023.11)
丸山幸子:この町の夏戻り来る久々に祭り囃子の近づく気配(新アララギ2023.11)
鈴木英一:秋日和鳥居に張られし注連縄に蜻蛉並びて微動だにせず(歌会2023.11)
東寿美枝:前を行く二人の影は一つなり肩車する親と子の影(新アララギ2023.11)
今野礼子:*枯れ果てて夫を悲しませるコシアブラ枝先にトンボが羽を休める(新アララギ2023.11)
桂 崇人:*悲しみや悩み苦しみ多き世を笑いで照らすよ父は太陽(歌会2023.11)
安達和治:*ころびたる友を見捨てた我なれど茜の空はやさしくほほ笑む(歌会2023.11)

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