手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2023年4月)

2023年04月21日 | 会員の作品
2023年4月作品抜粋  *は新仮名遣い

佐々木フミ子:色白の少年なりき今汝は日焼けして大きカバンの似合ふ(新アララギ2023.4)
千葉照子:骨酒に香りを放つ鮎の身に追ひ星の黄は今も煌めく(歌会2023.4)
今野英山:枇杷をうゑ茶の木育てて楽しみし吾らの畑は共同社会(ゲマインシャフト)(新アララギ2023.4)
高橋毬枝:こんなにも苦しく不自由な母だつたか腑甲斐なくよろめきいとしさつのる(新アララギ2023.4)
岸野トモヱ:*他の言葉聞いても消せる免疫力喜寿まで生きてやれやれの今(歌会2023.4)
大倉康幸:*点と点どこかでつながり見えて来て我の仕事が動き始める(新アララギ2023.4)
相川盈子:*職を退き二年かけて授かりし娘の赤子わが腕に抱く(新アララギ2023.4)
宮本通代:若き日の慣らひを翁は続け居り週に三日の居酒屋通ひ(新アララギ2023.4)
鈴木英一:三年ぶり奥日光に集ふ友スキーはさておき話がはずむ(歌会2023.4)
東寿美枝:ひたすらに真多呂作りを三十年喜寿の面ざし雛に近づく(新アララギ2023.4)
今野礼子:*体内に育ちいし小さき腫瘍あり取られて「今」の尊きを知る(新アララギ2023.4)
桂 崇人:*「若い」ってキラキラしてる石みたいそれを磨いて光放てよ(歌会2023.4)
高木千春:*別れたいつぶやく義姉の細い肩に花びらフワリ優しく落ちる(歌会2023.4)



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