手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2020年12月)

2020年12月25日 | 会員の作品
三谷和夫:年々に筑波に登りこの年は山の日こもる九十二にして(新アララギ2020.12)

佐々木フミ子:長き髪湯ぶねいつぱいに身を浸かる病まず暮らすに何を寂しむ(新アララギ2020.12)
 
千葉照子:碗(わん)別くる「各服点(かくふくだて)」の点前生む公衆衛生伝はり出して 明治四十四年/裏千家十三代圓能斎(添削2020.12)

今野英山:高架橋見あげて野天の風呂に入る銀河鉄道通るを待つか(新アララギ2020.12)

高橋毬枝:お洒落する当てなきも五割引ワンピース断捨離の心に買はずに帰る(新アララギ2020.12)

麦島和子:無神経に声張り話す美容師と客に苛立ち抑えじっと耐えいる(新アララギ2020.12)

岸野トモヱ:*おばあさまバーバばあちゃんとわれを呼ぶ日本の各地に住まう幼ら(添削2020.12)

大倉康幸:*マスクして遠出したいと思わないコロナの夏は近場で十分(新アララギ2020.12)

相川盈子:*やり直したき思いに記念日の花の便せん夫に手渡す(新アララギ2020.12)

宮本通代:敬老の日ではなくなりただ単に老人の日となり何かが足りぬ(新アララギ2020.12)

葛岡昭男:*夜桜の香に誘われし梟が里近く来て今宵呼び合う(新アララギ2020.12) 

丸山さち子:*満州の日々を語らず逝きし父一枚残る軍服姿(新アララギ2020.12)

鈴木英一:幅広げゆったり流るる千曲川おだやかな風が枯芒揺る(添削2020.12)

永盛佑樹:運転席に足を投げ出す男らはむしろ人目の憚りを知る(添削2020.12)

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