( 一人静 )
花穂ひとつ一人静の名に白し 渡辺水巴
大勢で一人静を囲みけり 豊田喜久子
一人静友も片親育ちかな 八牧美喜子
「 吟行句会 」
昨日は毎月楽しみにしている吟行句会。
桜が満開なはずの飛鳥山公園でしたが、ここのところの寒の戻りで
3分咲き~5分咲きがやっと、先週先回りで用意した万朶句は一句も投句出来ず。
やはり、そんな事ではいけないのです。
公園ではお花見の場所とりのシートが幾つも敷かれ,場所守りの青年が
寒そうにしています。
連衆のKさんのお手数で普段開放されていない渋沢栄一の晩年の居跡に
残されている文庫「青淵文庫」茶室「番香廬」を案内のお嬢さん付きで
見させていただきました。美しくて案内上手で聞き入りました。
さて、句会まではお弁当を入れて一時間強・・・五句・・何とか詠んでみましたが
自信句はかすりもせず、あとは連衆の暖かいお心で拾って頂きました。感謝。
いつもながらこの句会は盛況で急遽キャンセルが出ても昨日は16名。
連衆それぞれが結社や色々な句会に参加されていて、判断が片寄らない
勉強会なので、気楽に色々な話が聞けます。そこが自由で良いのです。
初参加の方の句も活き活きと選に入って,連衆の力を感じました。
花曇り嬰の埋もる乳母車
初花の櫓時計に触れ咲けり
☆昨日勉強になったこと
主観と客観 Sさんのお句に「も」という一字の斡旋で主観の句になり「の」に
置き換えると客観になるという佳句がありました。
個人的にはどちらのお句も活かされるべきと考えます
「も」は確かに曖昧な一語,使うには難しいですね。
arigatou