( 富貴草・ふっきそう )
山水の寺を貫き富貴草 大木あまり
「縁は必然」
Kさんとの出会いはIT句会から、その句会の閉会まぎわからメ―ルでの
お付き合いとなる。
Kさんの句の特徴は二物衝突の輝きが他の句とは違って際立っていた
一物仕立ての句はまだ窮屈さが見え、本来の力が発揮できていなかった
ように感じ取れた。
この二物の配合は相当の感性がないと輝かない、季語に対して知識の
裏づけを感じさせるものは失敗となる。Kさんの句はきっと少女の頃から
のものだろう。迷いが無い。全て成功の作品とは言えないが、私も
かなわない。結社入会2年で同人となったが、その一直線な熱意と詩情に
主宰も納得されていることだろう。
IT句会のオフ会となってもKさんは九州、ころころは東京と会うことも
無いままになっていたが、所属結社の東京柴又吟行に上京されると
聞き、会の終了後にお会いできることになった。
浅草雷門に夜八時に待ち合わせ。
しらふで立っていれば春とはいえ寒い。
時刻丁度にTさんとお二人でいらっしゃった。
Tさんともお会いしたかったので嬉しかった。
想像した通りの人、華奢でもオーラがありコケティッシュな博多美人。
4時間ほどの楽しい時間も浮かれたようにしゃべった自分が恥ずかしい。
談話の中で「縁は不思議ですね」と言ったら「縁は不思議じゃない」と
返される。普通に使って何とも感じなかった縁は不思議というフレーズも
Kさんから言われて見ると「必然」かもと思い返される。
今日無事に帰られたようすで安心しました。
私は俳句を始めて長い時間が経って上達は自慢にもならず、ただ多くの
出会い、「必然」が何よりの宝。作品も出会いも一期一会と思い
その瞬間瞬間を大事にしたい。
Kさんありがとう。