8月19日

2009-08-19 00:47:06 | Weblog

       ( 野紺菊 )

 

今日8月19日、は・い・くの日だそうです。今朝の読売新聞「編集手帳」にこんな記述
がありました。
「ドイツのソプラノ歌手エリカ・ケートさんは言語の響きや匂いに敏感であったらしい。
歓談の折に語った比喩論を浅利慶太(劇団四季)が自書に書き留めている。
イタリヤ語を歌に向く言葉、フランス語は愛を語る言葉,ドイツ語を詩を作る言葉と評した。・・・・・・後略」この後に甲子園の高校野球での勝利インタビューで花巻東
の菊地雄星投手が「これまでも練習試合で対戦し、ずっと横浜隼人高校のようなチームになりたかった。今日勝てて少し近づけたかなと思う」17歳の夏の言葉です。
相手を思いやる心と素直な感性にとても感動しました。
テレビでは衆議院選挙の第一声を眉間に深い皺を寄せて訴えている各党党首の
顔が映し出されています。この人たちの言葉はメッセージではなく、アナウンスに
聞こえてならないのは私だけでしょうか。

俳句を通じて詩を楽しむばかりでなく、人との出会いに感動することも大いに俳句の
周りを楽しむことになるのでしょう。

 

瞳を澄ますほどの風あり野紺菊       きくちつねこ

 

野紺菊日ざし逃さぬ髪束ね          花谷和子

 

山のいろ山より湧きぬ野紺菊         手塚美佐

 

色褪せてむしろ魅かるる野紺菊        米尾 芳子

 

     伊吹嶺 8月号より

 

      壬生狂言奈落に紙の蜘蛛の糸         石川紀子



コメント (2)
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