( 木瓜の花 )
花よりも水くれなゐに井手の木瓜 飯田蛇笏
木瓜咲けり続く奮もかぎりなく 岩城のり子
平氏二十三代緋木瓜つぶらにて 鷲谷七菜子
口ごたへすまじと思ふ木瓜の花 星野立子

草木瓜
木瓜咲くやなまけ教師として終る 栗田やすし
独り言 
伊吹嶺 4月号 遠峰集より
露天湯へ真直ぐ雪の掻かれあり
ほろ酔ひの旅の寝酒や冬菜漬
裏畑に宿の女将の頬かむり
噴きあがる湯の轟きや山眠る
母が入る日のあるうちの初湯かな
経験した事の無い、大変な三月も終わり、やっと春の日差しが感じられるようになりました
多くの犠牲者が出た被災地にせめて暖かい日差しが届きますように祈るばかりです
伊吹嶺4月号が届きました。今月号には新同人競泳が掲載されています
関東支部の仲間を無理にお誘いして小江戸川越を歩いて何とか間に合った句です
投句する時には吟行の昂ぶりもありますが、こうして印刷された自句を見るとき客観的になり
今更、ああしたほうが、こうしたほうが良かったなどと,推敲不足を嘆いています

「通りゃんせ」の唄の舞台になった川越 三芳野神社
「梅の頃」
剥落のつづく鎮守や木の芽風
僧の打つ刻の早鐘春の辻
蕎麦つゆに春大根の辛味かな
芋十の干割れ看板春の風
ミュージアムとなりし酒蔵風光る
客殿に梅のほの香や羅漢寺
梅の風わたる家光産湯の間
喜多院の庭の石組み笹鳴ける
花よりも水くれなゐに井手の木瓜 飯田蛇笏
木瓜咲けり続く奮もかぎりなく 岩城のり子
平氏二十三代緋木瓜つぶらにて 鷲谷七菜子
口ごたへすまじと思ふ木瓜の花 星野立子

草木瓜
木瓜咲くやなまけ教師として終る 栗田やすし


伊吹嶺 4月号 遠峰集より
露天湯へ真直ぐ雪の掻かれあり
ほろ酔ひの旅の寝酒や冬菜漬
裏畑に宿の女将の頬かむり
噴きあがる湯の轟きや山眠る
母が入る日のあるうちの初湯かな
経験した事の無い、大変な三月も終わり、やっと春の日差しが感じられるようになりました
多くの犠牲者が出た被災地にせめて暖かい日差しが届きますように祈るばかりです
伊吹嶺4月号が届きました。今月号には新同人競泳が掲載されています
関東支部の仲間を無理にお誘いして小江戸川越を歩いて何とか間に合った句です
投句する時には吟行の昂ぶりもありますが、こうして印刷された自句を見るとき客観的になり
今更、ああしたほうが、こうしたほうが良かったなどと,推敲不足を嘆いています

「通りゃんせ」の唄の舞台になった川越 三芳野神社
「梅の頃」
剥落のつづく鎮守や木の芽風
僧の打つ刻の早鐘春の辻
蕎麦つゆに春大根の辛味かな
芋十の干割れ看板春の風
ミュージアムとなりし酒蔵風光る
客殿に梅のほの香や羅漢寺
梅の風わたる家光産湯の間
喜多院の庭の石組み笹鳴ける