( 筍・笋・たかんな )
嵯峨野僧伽たかんな冷と申すべく 黒田杏子
たかんなを一打でしとむ音なりし 森口千恵子
笋は穂に出る雲の初音かな 上島鬼貫
筍の堀りすててあり芭蕉の道 細見綾子
筍を貰ひ酔歩を重くせり 林 翔
筍の機嫌ななめに出でにけり 鷹羽狩行
伊吹嶺4月号 遠峰集より
鬼踊る余寒の空へ撞木立て
春の雪鬼のふどしの弛びがち
春や立つ痰切の粉浴びし子に
飴撒きて鬼駆け抜くる春の路地
痰切飴積みし筵に春火鉢 内田陽子
嵯峨野僧伽たかんな冷と申すべく 黒田杏子
たかんなを一打でしとむ音なりし 森口千恵子
笋は穂に出る雲の初音かな 上島鬼貫
筍の堀りすててあり芭蕉の道 細見綾子
筍を貰ひ酔歩を重くせり 林 翔
筍の機嫌ななめに出でにけり 鷹羽狩行
伊吹嶺4月号 遠峰集より
鬼踊る余寒の空へ撞木立て
春の雪鬼のふどしの弛びがち
春や立つ痰切の粉浴びし子に
飴撒きて鬼駆け抜くる春の路地
痰切飴積みし筵に春火鉢 内田陽子