11月 23日

2011-11-23 07:38:56 | Weblog
            ( 毬栗 )


今日は勤労感謝の日、風邪心地もあり溜まった仕事も忘れ休むことにした
近年にない忙しさに中々俳句頭になれないが今日一日は俳句を愉しもう


毬栗や冠者顔して木曽に入る           吉田鴻司


毬栗に指の先より近づきぬ             藤田寿美子


毬栗の転がる能勢の棚田かな            大柳篤子


毬栗は丹波の鬼の笑ひなり             筑紫磐井


旅に出て忘れ勤労感謝の日             鷹羽狩行


万歩計腰に勤労感謝の日              道川虹洋


横切った勤労感謝の日の尻尾            宮崎千佳良



  思い出  

吉田鴻司さんとの出会いは20代の後半、千葉県松戸市の市民文化祭の俳句大会の選者として
八木絵馬さんと来られていた時
思いもよらず吉田鴻司さんの特選に入り掲句の色紙を頂き今も狭い書斎の一面に架けてあります
この色紙を頂く時に「お若いね。どうぞお続けなさい」と小さな声で仰られた
この一言が今でも俳句を続けてこられた一つの励みになっています
吉田鴻司さんは2005年に亡くなられましたが角川の「河」の創刊から参加、黛まどかさんの先生
でもありました
嶋田青峰に師事され同門の秋元不死男に指導を受けていたそうです
風貌は写真で見る秋元不死男に似て長身、痩せ型で白髪、とても優しい目をされていました
つくづく俳句を続けてきて良かったと思う近年です






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする